睡眠を制す者は人生を制すと言われる時代。日本人の10人に1人は、治療が必要なほどの不眠症に悩まされていると言います。
先進国の平均睡眠時間を比べると、トップはフランス。約9時間近くの睡眠を摂っているようです。それに比べ、日本は韓国に次ぎ睡眠時間の少ない国です。
寝たいのに眠れない・・・これはとても辛いですよね。明日の仕事に差し障ると思うと、とにかくぐっすり眠りたい。焦れば焦るほど目が冴えてしまう経験は誰でもあると思います。
ドラッグストアでは、疲れからくる不眠の相談が非常に多いそうです。また、睡眠改善薬も良く売れているようです。
現在、医療機関で処方される睡眠薬や睡眠導入剤は副作用に悩まされる人も多く、なかなか良い睡眠薬がないのが現状でした。
しかし、新しい睡眠薬や不眠症治療薬が生まれない状況が何十年も続いていました。
そんな中、世界に先駆けて画期的な睡眠薬が発売されることが決まりました。発売は、11月末。ベルソムラ(スボレキサント)15mgと20mgです。
筑波大学の柳沢正史教授は、不眠症の薬は多くの患者に処方されるので、医学界全体から注目されていると言います。
柳沢教授が発見したのは、脳の置く深くで作られる「オレキシン」と言う神経伝達物質です。オレキシンは脳を活性させる働きがあり、オレキシンが増えると脳が目覚めた状態になります。
逆にオレキシンが減ると眠くなると言う、いわば、睡眠のスイッチの働きの役割をはたしています。
新薬は、オレキシンが神経細胞に伝わるのをブロックする役割をすることで自然に近い眠りを導くことができると言います。
柳沢教授が、オレキシンを発見したのは、1996年。発見してから18年の歳月を経て、ようやく実を結びました。
画期的な不眠症の治療薬、ベルソムラ。私は、今まで、レンドルミンなどの睡眠薬の副作用に悩まされていた1人です。ベルソムラに期待します。