忘れ物をよくする、物や人によくぶつかる、よく眠れない・・。実は、これらの症状の原因が目の場合があるそうです。
歳のせいかな・・と思っていると、着実に進行しやがて失明の危機に陥ることもあるから怖いですね~。
40歳を過ぎた頃から老眼が始まり、近くのものが見えづらくなり、目が霞むとなどの症状がでてきます。
女性の場合には、更年期と時期が重なるため、多少の症状については「更年期障害かな・・」と思って見過ごされてしまうことが多いようです。
でも、高齢者の失明は、どんどん増えているので注意が必要です。失明の恐れのある緑内障、加齢黄斑変性などの目の病気は、まだ決定的な治療法が確立されていません。
NHKの大河ドラマ「八重の桜」の山本覚馬さんの失明の原因は、高齢者のほとんどがなる、白内障だったとか・・。
目の病気は、根本的な治療法が確立されてないのがあるので、早期発見、早期治療が基本です。自分の目の状態を、しっかり確認しておきましょう。
●失明の危険性チェック
①対向車のヘッドライトが非常に不快だ
②化粧が濃いと言われる
③歩く速度が遅くなった
④よく眠れない
⑤忘れ物が増えた
⑥よく人にぶつかるようになった
⑦コップにお茶がうまく注げない時がある
1つでも当てはまると、失明の危険性があるそうです。
白内障
白内障は、目の中のレンズが白く濁ってしまう病気です。放置すると、3.2%が失明に陥ります。
危険性チェックで①②③④にチェックがあった人は、白内障の疑いがあります。大桃美代子さん(48)も白内障で、失明の危機にあった一人です。
ちょっと見えづらくなり、老眼かなと半年近く放置していたら景色が曇っている感じがどんどん進行してしまい、診療すると白内障を告げられました。
白内障は、老化減少ですが、40代でも発症することがあります。手術で水晶体を交換することで、治ります。
白内障で眠れなく理由は、ブルーライトが大量に入ってきてしまうため、睡眠ホルモンが分泌されなくなってしまうためだそうです。9割は加齢性ですが、残り1割は若い人でも起こります。
アトピー性皮膚炎の人、目に衝撃を受けた人、強い紫外線を受けてる人、金属加工などの仕事をしている人は、加齢に関係なく発症する危険があるそうです。紫外線、放射線などに気をつけてください。
緑内障
緑内障は、目の奥の神経がダメージを受け、神経が欠け失明してしまう怖い病気です。日本の失明率の第一位の病気です。チェックリストの⑤⑥⑦の人は、要注意です。
この病気が怖いのは、自覚症状はまったくないことです。視野の欠損はゆっくりと進行します。また、片目におきても、もう片方がカバーしてしまうため、気が付かないそうです。
決定的な治療法がなく、早期発見、早期治療が基本です。緑内障は、点眼薬などで進行を遅らせる治療を受けます。欠損した視野を回復する治療法は今のところありません。
視野が欠けているため、忘れ物に気が付かない、よくぶつかる、遠近感がなくなりお茶をこぼす、などの症状で気が付くことがあるそうですが、その時点でかなり進行しているとのことです。
漢方薬の八味地黄丸(はちみじおうがん)は、目の血流を改善する効果があるそうです
緑内障は怖い病気です。40歳を超えたら、必ず一度は眼科で検査をしてください。
加齢黄斑変性症
目の網膜の中心にある黄斑の組織に変化してしまう病気です。中心部が黒いシミのような感じで抜けたり、映像の歪みが起きます。チェック項目の⑤⑥⑦の人が、該当します。
現在失明率の第4位で、患者数は64万人ですが、年々増加の傾向にあります。目に直接注射したり、レーザー治療など、色々な治療方法があります。
黄斑変性は、片目ずつ起こるため気がつきにくいそうです。急須にお茶を注ぐ時にこぼす、フックにものが掛けられないなど、症状があると片目に黄斑変性がおきている可能性があります。
また、アルツハイマー症と黄斑変性の発症メカニズムは、よく似ていて、一緒に発症する人が多いようです。
黄斑変性の原因は、タバコ、動脈硬化です。ビタミンA・C・E 亜鉛 ルテインなどを摂ると予防と進行を止める効果が期待できるとのことです。
目の病気には、やはり紫外線を避けることが一番。屋外では、紫外線カットのメガネやサングラス、帽子を被るなどで紫外線から守ってくださいね。