男の永遠の悩みである薄毛をはじめ、前立腺がん、妊活、ホルモン、更年期、美肌の6つの男性医療の総合デパートがあります。平成27年1月8日放送のTBSスゴ腕外来では、メンズヘルスクリニック東京での診療を紹介してました。

●男性専門外来

男性型脱毛症専門外来を受診したのは、戦場カメラマン渡部陽一さん(42)。最近、薄毛に悩んでいるそうです。渡辺さんのベレー帽をとってみると、M字にかなり後退していました。これはテストステロンの減少によるものだそうです。テストステロンは男性ホルモンの1つで、毛髪の生育や筋肉に影響を与える物質です。

渡部さんの頭は、太かった髪の毛が細く抜けやすくなっており、髪の毛がすでに体毛化した状態でした。薄毛を治すためには、AGAの進行を食い止めるフィナステリド、もう一つは髪の細胞(毛母細胞)を活性化させ、塗る治療薬ミノキシジルで治療します。治療の効果は3ヶ月後からでてくるそうです。

●男性更年期専門外来

仕事への意欲が落ち、暗く考えこむことが増えた57歳の男性が受診しました。男性のテストステロンを調べてみると、9.3(正常値が11.8)に下がっており男性ホルモンの低下から男性更年期障害を起こしていました。

男性ホルモンを簡単にチェックする方法は、朝立ちだそうです。テストステロンは主に夜間の睡眠中に作られており、健康の証として朝の勃起が起こります。この男性は、月に1、2回しか朝立ちしないとのことでした。

治療法としては、男性ホルモンを外から取り入れる、テストステロンの塗り薬と、衝撃波による治療をすすめられました。衝撃波による治療は、イスラエルで開発された治療機ED1000で、陰茎に衝撃波を当て、血流の改善と新たな血管の形成を促し、EDの根本治療をめざす治療法だそうです。

●妊活専門外来

この外来では、婚前または結婚して子供ができない男性の生殖機能について調べます。男性の生殖能力は35歳を境に急激に落ちてくるそうです。

そこで35歳のディレクターが受診しました。まず睾丸の大きさをオーキドメーターで調べます。睾丸は指3本くらいをカバーしていれば問題ないそうです。

そして触診、サイズ、超音波エコー、精子の検査を行います。ディレクターは、精子の活動に問題があり、健康の人の精子に比べてほとんど動いてない状態でした。睡眠不足、不規則な生活が原因だそうです。最近は、膝の上でパソコンを使って睾丸を温めてしまうため、精子の力が衰えている人が増えているそうです。

睾丸への理想的な温度は、34~35度。発熱するパソコンや、長風呂やサウナも気をつけるべきだといいます。

ディレクターには、生活習慣の見直しとビタミン剤と漢方が処方されました。

女性の更年期障害の外来は増えていますが、男性専用の更年期外来はほとんどありませんよね。最近ようやく病気として認識されてきました。50代前後の男性には、子供の学費、親の介護、家のローン、退職勧告など何重もの負担がかかり、精神的にも肉体的にもかなりつらい時期になってます。

ようやく認知されるようになった男性更年期という病気が、もっとポピュラーになるといいですね。