心筋梗塞などで倒れ、心停止になった人の約6割が何らかの前触れがあったと言うNHKニュースがありました。

「胸の痛み」や「息苦しさ」が主な前触れのようですが、前触れの時期は、半年前から数分前などど様々のようです。

前橋市の荒井清彦さんの場合、台所で水を飲もうとした時倒れました。すぐに救急車を呼び、その間も家族が心臓マッサージを続け、救急病院に搬送されましたが、4日間意識のない状態が続いたそうです。

心臓の太い血管の1つが完全につまり、血液が流れなくなっていました。心筋梗塞です。この状態が長くと、心臓の筋肉がたくさん壊死し、命に関わる状態だったと言います。

迅速な処置もあって、一命を取り留めた荒井さんですが、半年前から前触れがありました。階段を上ったとき、
時々胸に痛みを感じていたそうです。痛みを感じたときは、運動不足かな?と軽く考えていたそうですが、その時点で病院へ行っていれば…と語っています。

京都大学と大阪市消防局のグループの調べによると、心筋梗塞などによる心停止で、救急搬送された18歳以上の
患者さんの1042人のうち61.8%の644人が、倒れる前に何らかの兆候があったことが分かりました。

その兆候は、
●息苦しさ・・・27.6%
●胸の痛み・・・20.7%
●一時的に気を失った・・・12.7%

また、そのうち4割以上の人が、倒れる3分以上前から前触れを感じていたと言う結果がでました。

心停止は、1分でも早く処置をすることで、延命率がぐ~んと上がるので、いつもと違う胸の痛みや、息切れと言った症状があった場合、すぐに病院に行くことが大切ですね。