中高年になると悩まされる夜中のトイレ。

歳をとれば、おしっこが近くなるのはしょうがいないと思い放っておくと、命にかかわる大変なことになるケースがあります。

1日の正常な排尿回数は3~8回。10回以上は頻尿の疑いがあり、過活動膀胱が疑われ治療が必要です。

昼間は正常なのに、夜だけトイレの回数が増える人もいます。そういう人は、心臓に問題がある可能性があるので特に注意が必要です。

頻尿

心臓の機能が弱っていると、立ち姿勢をしている時に心臓へ血液を戻す力がなく下半身に滞ってしまいます。

夕方になると下半身が浮腫んでくるのも同じ理屈です。

夜就寝すると、身体が水平になるため、下半身の血液が心臓にどんどん戻り、血液から水分を分離し尿を作り出します。

そのため、夜中におしっこが近くなったりします。つまり、夜中だけの頻尿は、心臓の病気の疑いがあるのです。

そこで、危険な夜の頻尿の見分け方、便秘解消の裏ワザ、膀胱や子宮が膣から出てしまう子宮脱の予防法を松居一代さんを交えてドクターが教えてくれました。

危険な夜の頻尿と子宮脱の予防法

昼間は大丈夫なのに夜だけ頻尿は心不全の可能性

心臓のポンプ機能が落ちた心不全の人は、日中に下半身に水分が溜まってしまいます。

そういう人が横になると、下半身の水分は血液の中に戻ってきて血液からどんどん体がおしっこを作ってしまいます。その結果、夜だけ頻尿が起こるようになります。

日本人が踏ん張ってもなかなか便がでない

原因の一つは、洋式トイレです。

日本人と西洋人は腸の形が違っているため、洋式トイレでは、腸が折れ曲がってなかなかでません。やはり、日本人の腸には、和式の便器の方が便が出やすくなります。

洋式トイレの家で、和式と同じ効果をするには、便座の下に台を置くといいそうです。外出しているときは、つま先を立てて前にかがむようにすると出やすくなります。

子宮脱の予防法

くしゃみをした時や、ジャンプした時にちょっと尿が漏れるようになります。それを防ぐには、オナラを我慢する時の筋肉を鍛えればいいそうです。

鍛える筋肉は、骨盤底筋です。

コツは、オナラがでそうという時に、お尻をキュっと締める感じ。これを、朝起きた時やお風呂などの中で、1日50回位繰り返してください。

骨盤底筋がゆるんでしまうと、子宮が膣から落ちて飛び出してしまう子宮脱になる可能性があります。子宮脱は80歳の女性で10%程いるそうです。

そうなると、手術が必要になってしまいます。尿漏れは、私たちの年代になると、深刻な悩みですね。

ちょっとした時間を利用して、オナラ締め体操をして骨盤底筋を鍛えておきたいですね。