子宮がんには、2種類の癌があります。子宮体がんと子宮頸がんです。
このうち、子宮頸がんは、ワクチンで予防できる時代になりました。
これは、子宮頸がんの原因となる「ヒトパピローマウィルス(HPV)」の
感染を防ぐもの。
日本では、2009年から接種可能となり、45歳までの女性に有効です。
また、HPVは、性交渉により感染するので、初回性交渉の前に
接種するのが望ましいとされています。
昨年度、ワクチンが公費助成の対象となったため、中学1年生から
高校1年生の接種率は、7割以上と高いのですが、
10代後半から20代の女性の接種率が低いのが問題です。
また、ワクチンを打ったからと言って、絶対に子宮頸がんにならない
わけではなく、発がんリスクの高いHPVには、いくつかの種類があり、
現行のワクチンでは、そのすべてをカーバーしているわけではありません。
このような観点から、子宮頚部の細胞を採取して調べる定期検査の
検診は、欠かせないですね。
ただ、子宮頸がんは、早期発見なら、レーザーで焼いたり、
部分的に切除するだけで治療できるガンです。
もし異常が見つかったとしても、その多くは、経過観察中に
消える可能性が高いので、あわてないで医師の判断に
従うことです。
ただし、出産経験のない女性は、子宮頚部の細胞を採取してうける
検査に抵抗がある人も多く、検査を受けたことがないと言う女性も
多くいます。
女医さんがいる病院や、土曜や日曜日も診察を受けられる
病院もありますので、ガンが進行する前に、
早期発見を心がけたいものです。