いびきは男性のものと思われているのですが、
実は女性のイビキに悩む方が増えているそうです。

イビキをかきやすい人は、
 太っている人、口呼吸の人、仰向けで寝る人、鼻の病気の人
 あごが小さい人、舌の大きな人、咽頭扁桃やのどちんこが肥大している人

なのですが、その他、睡眠薬や精神安定剤、アルコール、
ストレス、老化などによってもいびきがおこります。


怖いのは、睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症」。
イビキをかいていたのが、突然無音となりその間まったく
呼吸をしてない状態が発生します。

「無呼吸」とは10秒以上の呼吸停止のことで、
無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生する方は
睡眠時無呼吸症候群と診断されるそうです。

無呼吸をそのままにしていると、体に負荷がかかり
高血圧や糖尿病、心疾患などの生活習慣病
となったり、昼間突然の眠気に襲われたりします。

●睡眠時無呼吸症の見分け方
口をあけてのどちんこが見える人は安全、
見えない人は睡眠時無呼吸症の可能性が高いとのことです。

●女性が多い理由
あごが小さい人は要注意。舌があごに収まらないため、
気道を圧迫してして睡眠時無呼吸症になるそうです。

また、女性で多いのが、更年期障害を迎える45歳~55歳の中高年の方。
この時期は、女性ホルモンがどんどん減っていきます。

女性ホルモンには、のどの筋肉の緊張を維持する作用があり
更年期になり女性ホルモンが減少していきますと、
のどの筋肉が垂れて上気道を狭してしまい、いびきが発生しやすくなります。

●病院での検査方法
検査方法は、自宅でも行える「簡易式診断器による方法」と、
入院が必要な「睡眠ポリグラフによる方法」があるそうです。

●治療方法
睡眠時無呼吸症と診断された場合
 ①睡眠中に口腔内装具を装着する方法
 ②鼻マスクをつけ気道に圧力を加え気道を確保する機械(CPAP)をつける
 ③手術により狭くなった気道を広げてしまう方法
があるそうです。
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女性の方は、はずかしくてなかなか病院へ行かないため
重い症状になってしまうこともあるそうです。

お心当たりの方、どなたかに指摘されたことのある方は
ぜひ、一度診療されてみてください。