C型肝炎は100%治ると言う時代になったようです。
100%と言い切るのは、新薬を開発したギリアド・サイエンス社のジョン・ミリガン社長です。
ギリアドは、研究第一の会社で、世界38か国に展開し、非常に高度な開発能力がある会社です。
そのギリアド・サイエンス社が開発したC型肝炎の薬は、「ソバルディ」と「ハーボニー」。
この薬は、「治療薬」ではなく「治る薬」だと言い切ります。それほど、画期的な薬と言うことになりますね。
100%治ると言われている薬は、非常に高価です。
ソバルディ 1錠 6万1,799円
ハーボニー 1錠 8万171円
驚くことにこれは、1錠の価格です。
C型肝炎完治には、この薬を1か月間飲み続ける必要があり、1か月で約500万円~600万円以上かかります。
C型肝炎患者にとって嬉しいことには保険が適応になり、新薬の患者負担額は、月1万円~2万円程度となり、差額は国などが負担します。
ただし、日本の患者さんが全員新薬を使用したとすると、約2兆円の社会保障負担の可能性があり、財政が心配されます。
なぜ、新薬がこれほどまでに高いのか?
この薬を開発したギリアド・サイエンス社のジョン・ミリガン社長は、新薬の開発には非常にお金がかかると言います。
新薬を開発し市場に出すと、すぐに後発薬が大量に生産されます。
こうなると開発費を回収することが難しくなるため、短期間で投資資金より早く回収する必要があります。
これが、新薬が高額になる理由です。
ギリアド・サイエンス社は、インフルエンザ特効薬「タミフル」を開発したことで有名ですね。
開発に巨額なお金がかかるのは分かりますが、もう少し安くできないかしら?と素人は思います。