私たちシニアの悩みは色々とありますが、目の悩みも本当にツライですよね。40代後半からはじまる老眼、そして白内障にかかる人が増えてきます。
「手術の痛みはほとんどなし」「白内障だけでなく老眼も近視もいっぺんで解消し、手術後は眼鏡ナシで生活できる」そんな夢のような手術法があるそうです。
それは、白内障手術のスペシャリスト 東京歯科大学水道橋病院 ビッセン宮島弘子先生が行う手術方法です。
先生の手術法は、多焦点眼内レンズを使うことで、老眼と白内障を同時に治してしまうというものです。多焦点眼内レンズは、ビッセン宮島先生も開発に携わった最新の医療機器です。
単焦点レンズは近くか遠くのどちらかしか焦点があわず、眼鏡が必要となります。しかし、多焦点眼内レンズは、視線を動かすことなく、遠くも近くも瞬時に切り替え、どちらもくっきり見ることができます。
多焦点眼内レンズは1円玉よりも小さく約6mm、レンズは目の水晶体とほぼ同じ大きさです。1枚のレンズの中に「遠くを見る用のレンズ」と「近くを見る用のレンズ」がうず巻状になっています。
ビッセン宮島先生の手術時間は、水晶体超音波乳化吸引術でわずか10分で終わります。
問題は費用です。単焦点のレンズは保険適用になり10万円程度ですが、多焦点眼内レンズは先進医療のいため保険適用外で費用は67万円弱かかるそうです。(両目レンズ代、手術代、診療代)
老眼鏡にルーペを使っても本が読めなかった男性が、ビッセン宮島先生の多焦点眼内レンズの手術を受けたところ、眼鏡をまったく使わないで、スラスラ読めるようになりました。まるで老化した目が若がえったようだといいます。
目は一生もの、目が弱くなると外出もしたくなくなり、テレビも読書も美術館にも行けなくなってしまいます。
こんな素晴らしい治療があるなら、早く保険適用になって、だれでも手術が受けられるようになると良いですね。