岡山大学の松尾俊彦準教授と内田哲也准教授のグループは、人工の網膜を使い失明したラットの視力を回復することに成功したそうです。
人工網膜は光を電気信号に変える色素をポリエチレンフイルムに並べたものです。
その電気信号で眼球内の神経細胞を刺激することで、視覚を再現させるそうです。
実験では、網膜色素変性症で失明したラットの眼球に移植したところ、視覚の回復を確認できたそうです。
＜写真 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科さんよりお借りしました＞
現在、網膜色素変性症で失明した患者５人での治験を申請しているそうです。
人の治験でどの程度の視力回復が見込めるのかは、注目されるところですが、将来的には、かなりの高精度な視界が得られるようになるのでしょうね。
ヘッドマウントディスプレイという携帯用ディスプレイを装着すれば、目の前に仮想空間が広がってり、さまざまな体験が出来る時代になりました。
カメラとヘッドマウントディスプレイが組み合わされ、失明の方の視力を回復できる時代がすぐそこまできているような気がします。
