7月になってじめじめさ本番になってきました。
夏になると熱中症の危険がぐーんと増すんですが、
熱中症は家の中や冷えた車の中でもなるそうです。
怖いのは、自分の脱水状態が気がつかない「かくれ脱水症」の状態。
所さんの体験談も含めて、見分け方や緊急対応法の紹介です。
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神奈川県立保健福祉大学 谷口英喜先生の話
●かくれ脱水症の見分け方
1.握手をして手が冷たい場合、体の水分が足りなくなっている。
2.手の親指の爪を白くなるまでギュッと押してから離し、
元の爪の色に戻るのに3秒以上かかる場合、脱水状態になっている。
3.手の甲の皮膚をひっぱり、元の状態に戻るまで3秒以上かかる場合、
脱水状態になっている。
4.舌がザラザラしたり、赤黒い色をしている場合、脱水状態になっている。
●熱中症の対応法
言動がおかしい、いつもと違うと思ったらすぐに救急車を手配します。
意識がしっかりしているなら、カラダを冷やし経口補水液などで
水分と電解質を補い様子を見ます。
自分で水分が飲め、10~20分で症状が収まってくれば、ひとまず安心。
大事なのは、意識が失われて重症化をすることもあるので、
絶対に一人にしないこと。必ず誰かが付き添いきちんと経過を追うことが大切です。
【家庭でも行える熱中症の緊急対応】
1.エアコンで部屋を冷やし、扇風機で風を送る
2.服を緩めて安静にさせる。
3.下着のうえから霧吹きで水を吹きかける。
4.保冷剤を腋の下、鼠蹊部、後頭部などに当てて冷やす。
5.冷やした経口補水液などで水分を補う。
●経口補水液の作り方
材料
・水・・・1リットル
・塩・・・3グラム(小さじ 1/2)
・砂糖・・・40グラム(大さじ4と1/2)
作り方
・材料を水にしっかり溶けるまで混ぜ合わせる
※レモン半個分をしぼった汁を加えると飲みやすくなります。
・一気に飲まずに、30分でコップ一杯分を飲むぐらいが目安です。
・作ったその日の内に飲んでください。
●所ジョージさんの熱中症体験談
暑い日に、長袖をきて水分を取らずに畑の草取りをしていたとき、
目がかすみだし、汗が止まらす、指先が震え携帯もできない状態になりました。
事務所の電話を倒してようやく救急車を呼びましたが、死ぬかと思いました。
さらに、別の日に車で移動中におかしくなって
警察に駆け込んで救急車を呼んでもらいました。
日陰で車のクーラにあたっていたんですが、やっぱり今思うと水分を
取ってなかったためにおこった熱中症だったんですね。
喉の渇きを覚えた段階では遅いです。あっという間におかしくなります。
ポイントは、乾く前に飲むこと、ちょとずつ補給することが大切ですよ。
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所さんの話ですと、体力のあると思っている人ほど
油断しやすいので要注意だそうです。
かくれ脱水は、いろいろなところで注意が呼びかけられ
STOP熱中症「かくれ脱水」JOURNAL という専用サイトや、
「みんなの家庭の医学」でも取り上げられています。
外出する時には、水分補給(できれば電解質入り)を忘れずに
持っていきたいですね。