「植物ステロール」は、あまり聞きなれていない言葉ですが、
実は、マヨネーズやサラダ油、マーガリンに含まれていて
コレステロールを下げる効果があります。

そう、よくビニールに書いてある「コレストロールを下げる!」の元です。
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お茶の水女子大 近藤和雄先生 のお話
ステロールとは油の一種の意味で、
動物細胞の膜の一部であるステロールは、よくご存知の「コレステロール」、
植物細胞の膜の一部であるステロールは「植物ステロール」といい、
血液中のコレストロールを下げる働きがあります。

特徴として、この2つの構造は非常に構造が似ているのですが、
植物ステロールは、身体に吸収されない、身体のコレステロールを
減らす働きがあります。

つまり、植物ステロールを食事のときにとると、
動物性のコレストロールが体内にとりこまれるのを防ぎ、
血中のコレストロールを下げ、同時に、血液中の
悪玉コレストロールを減らすことができます。

女性の方の場合には、女性ホルモンが減る更年期になりますと
悪玉コレステロールが増えますので、40歳代以降の女性の方は
特に注意する必要があります。

また、コレステロールが下がれば、動脈硬化を原因とする
新疾患や脳血管疾患の予防にもなります

通常、毎日の食事で植物ステロールは400mgとれているので、
あと400mgの合計800mgの摂取が目標です。
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【植物ステロールが多く含まれている油】100g中
 米油 961mg
 ごま油 507mg
 なたね油 393mg
 サンフラワー油 150mg
 ひまわり油 134mg
 オリーブ油 123mg

【植物ステロールが多く含まれている食材】100g中
 根菜類 ゴボウ 123mg/100g 長いも101mg さといも58mg
 大豆製品とごま 黒ゴマ141mg きなこ139mg 
 いんげん131mg とうもろこし120mg

最も含まれているのが、米ぬかで180mg含まれています。
米ぬかには、ビタミンB1やビタミンE、食物繊維が含まれているので
積極的に採取されると効果的だそうです。

TBSさんの はなまるサイトの レシピから以下お借りしました。

●長イモとインゲンの炒めもの
<材料>(4人分)(1人分の植物ステロール 112.7mg)
  長イモ(皮付き) 200g
 インゲン 100g
 米油 大さじ1
 塩・コショウ 小さじ1/2
 黒ゴマ 小さじ1/2

<作り方>
 1.よく洗った長イモを皮がついたまま、厚さ5mmの半月切りにする。
  インゲンは食べやすい大きさに切る。
 2.フライパンに米油を入れ、長イモを中火で3分ほど炒める。
 3.長イモに焼き色がついたらひっくり返し、インゲンを炒める。
 4.米油が全体にまわったら塩、コショウで味を調える。
 5.黒ゴマをかけたら完成。

●ゴボウの万能ドレッシング
<材料>(植物ステロール 422.4mg)
  ゴボウ 50g
 米酢 大さじ2
 塩・コショウ 各2g(小さじ1/3)
 砂糖  1.5g(小1/2)
 米油 大さじ2 
 ゴマ油 大さじ2
 黒ゴマ 小さじ2

<作り方>※冷蔵庫で1週間保存可能
 1.よく洗った皮付きのゴボウをみじん切りにする。
 2.1.をボウルに入れ、酢を加え混ぜる。
 3.ラップをして電子レンジで1分30秒加熱する。(600W)
 4.塩、コショウ、砂糖を入れしっかり混ぜる。
 5.米油、ゴマ油を加え最後に黒ゴマを入れたら完成。

●毎日飲める米ぬかジュース
<材料>(1人分の植物ステロール 32.7mg)
  炒り米ぬか 大さじ1
 バナナ 50g 
 ニンジン 50g
 無調製豆乳 100cc

<作り方>
 1.バナナとニンジンをミキサーしやすいように適当な大きさに切っておく。
 2.適当な大きさに切ったバナナ、ニンジン、豆乳、炒った米ぬかを入れ、
  ミキサーにかけたら完成。
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その他のレシピは、TBSさんの はなまる レシピサイトに
詳しく書かれていますので、参考にしてください。

中高年世代と中性脂肪、気ってもきれない関係です。
ぜひ、毎日の食事にとりいれ、健康な身体を維持していきたいですね。