男性の肥満の悩みで一番多いのが、内臓脂肪。痩せている人でも、お腹ばかりがどんどん目立ってくる男性が増えています。

男性の内臓脂肪型の肥満の原因が、男性ホルモン「アンドロゲン」の低下が原因の1つだと言うことが分かってきたそうです。

「アンドロゲン」は、代表的な2つの男性ホルモンの総称です。1つは、コレステロールをもとに主に睾丸で産生される「テストステロン」。もう1つは、、テストステロンから代謝されて作られる「ジヒドロテストステロン(DHT)」。

この二つの男性ホルモンが、骨格筋の増強、生殖機能の調整、精子の形成など、男性の活力の源になっています。

これまでは、男性ホルモンと内蔵脂肪型肥満の関係が詳しく解明されていませんでしたが、最近になって、内臓脂肪型肥満(メタボ)は、アンドロゲンの低下に起因していることが分かってきました。

さらに、アンドロゲンの低下が、男性の更年期障害にも関連があるようです。

大阪大学医学部男性更年期外来に訪れた患者120人を分析した結果、テストステロンが低下すると、腹囲や内臓脂肪が増加する傾向が認めらたと言います。テストステロンの量は、勃起や性機能にも関係しています。

中高年以降の内蔵脂肪型肥満の人の方が、性欲がなくなったり、EDになりやすかったりするのが、良くわかりますね。

これを解消するには、運動と食事。有酸素運動を取り入れた試験で男性ホルモンの増加効果を調べたところ、男性ホルモンが増加する傾向にあったそうです。

また、男性ホルモンを増加させる食品として注目を集めているのが「ネギ類」です。タマネギやニンニクなどのネギ属に含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの産生を活性化することが分かってきました。

ネギ属に含まれる含硫アミノ酸の濃縮エキスを4カ月間、マウスに与えた実験では、濃縮エキスを与えないマウスに比べ総テストステロンの値は2倍以上になったそうです。

同じように、ネギ属のニンニクを使った実験でも、ほぼ2倍の差が出たそうです。

食べ方にはコツがあります。タマネギの含硫アミノ酸をできるだけ逃さずとるためには、電子レンジで約2分間、丸ごと温めて酵素の働きを止めてから調理することが大切です。

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また、ニンニクを長期間熟成させてつくる黒ニンニクは、アミノ酸の成分が数10倍高まるというデータもあるようです。

黒ニンニクは、含硫アミノ酸がたっぷり入った青森県産の純黒にんにくがオススメです。

男性ホルモンを増やして、メタボリックシンドロームやED、更年期障害を予防するためにも、食事と運動が大切ですね。