2013年10月 国立がん研究センター東病院の後藤功一先生は、日本癌学会で「ドライバー遺伝子による臨床試験」を始めたことを報告しました。

ドラバー遺伝子とは、がんの増殖を促すように変異したRET融合遺伝子で、がんの悪性度を左右する細胞だそうです。

ドラバー遺伝子は個人で異なっているため特定が難しかったのですが、DNAを高速で読み取る「次世代シーケンサー」により、短期間で突き止められるようになったそうです。

dna_R

これにより、患者に合った投薬ができるようになり、有効な治療ができるようになったそうです。

国立がん研究センター東病院では、病状が進行し手術ができない患者さんを対象に、ドラバー遺伝子を突き止め新薬による治療を開始しました。

ドライバー遺伝子は、肺がんでは7個見つかっており、それに合った薬を選定し投薬すると、がんの増殖も止められることがわかったきました。

現在は、肺がんや、すい臓がんなどで治験が進められています。今後2~3年で、主要ながんのドライバー遺伝子が見つかると言われておりより効果的ながん治療が期待ができるとのことです。
(日本経済新聞さんの記事からの要約です)

このところ、がんの本質を遺伝子レベルで突き止めることができるようになってきました。

医療によるがん完治の時代はもうすぐです。今、がんにかかっている方は、体力と気力をキープして
頑張ってくださいね。