最近、史上最強の致死量が発見された言うボツリヌス菌。
それは、たった10億分の2gを注入、あるいは、10億分の13gを吸入しただけで成人を死に至らしめ、たったスプーン1杯で全市の水の供給が全滅する新しいタイプだそうです。怖いですね。
一般的なタイプのボツリヌス菌は、以前からいる細菌で、19世紀のヨーロッパでハム・ソーセージなどを食べた人の間に起こる食中毒として有名でした。
現在は、ハムやソーセージに発色剤として添加される硝酸塩が、発色作用よりもボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で使用されているそうです。
また、乳幼児ボツリヌス菌は、通常のボツリヌス中毒とは異なり、乳児がボツリヌス菌の芽胞を摂ることで体内でボツリヌス毒素を作り出します。
因果関係がハッキリしている食品に、はちみつがあるので、政府は、1歳未満の乳児にはちみつを与えてはならないとしています。
ボツリヌス中毒は、手足の麻痺が主な症状です。重症になると、呼吸筋が麻痺し、死に至ります。その他、複視・構音障害・排尿障害・発汗障害・喉の渇き等があります。
ボツリヌス菌は、酸素がない密閉状態でも繁殖します。要冷蔵の食品を冷蔵庫に入れず、常温で放置すると起こることがあります。保管などは、必ず品質表示ラベルに従ってください。
●番組以外の情報
真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭がある場合には絶対に食べないでください。
家庭では、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱でボツリヌス菌は死滅するので、しっかり加熱殺菌してください。