大正11年生まれ、25歳で夫と子供を捨て、自由奔放に生きてきた寂聴さん。34歳で小説家デビュー、51歳のとき出家して、今年91歳なります。
老いてますます活動の幅を拡げる寂聴さん。今まで、書いてきた書籍の数は400冊を数えるそうです。
2013年、40歳のときに書いた「夏の終わり」が映画化されます。この小説は、寂聴さんの体験をもとに書かれた私小説で、1人の女と2人との愛の物語だそうです。
今では、不倫なんて当たり前ですが、50年前には大変だったそうです。「一人の人間が、二人の男を愛せるのですか?」インタビューでも、そんな質問ばかりだったそうです。
寂聴さんは、小さい時から優等生だった自分が嫌だったといいます。ですから、不良にとても憧れていたそうです。
離婚や不倫なんて、人の道を外れたなんて思ってではダメ。もっと自信をもって堂々と生きるべきですと語ってました。
また、自分さえよければ幸せというのではなく、自分以外の誰かが幸せ、みんなが幸せで自分にそれが帰ってくるのが、本当に幸せではないかと考えているそうです。
自分が幸せを感じるときは、自分の小説をほめてくれたときだと、うれしそうに笑いました。
「40代からいいオンナになるためには?」という質問に対して「40まではまだ子供、40代から女盛りがやってくるんです。」と応えてくれました。
女の魅力は「包み込むような優しさで、器量とかセクシーさではありません」
心から相手の喜怒哀楽をわかってあげる愛が必要。それは、愛していれば自然にわかります。分からないのは本当に愛していないからではないでしょうか。
「あばたもえくぼ」は、2年しか続きません。頑張っても効果が現れなくても、人間は生きてる限りは頑張るべきです。
そして、嫌なことは「嫌だ!」という勇気をもつことが必要だといいます。
頭はシャープ、背筋もまっすぐ、EXILEのコンサートにも行き若い人とも自然に会話できる寂聴さん。
寂聴さんの生き方、真似することはできませんがこれからの生き方にとっても参考になりますよね。
いつもでも長生きして、私たちに生きる指針を示していただけることを願っております。