坂口良子さんは、1955年10月23日生まれ。2013年3月に、57歳の若さで旅立ちました。
同じ青春、人生を歩んできた同年代だけに彼女の死で、いろいろなことを考えさせられ、教えれたような気がします。
坂口さんの出身は、北海道余市郡。
1971年 16歳でミス・セブンティーンで優勝し上京
1972年 『アイちゃんが行く!』で主演、女優としてデビュー
1986年31歳 不動産役員と結婚、1男1女をもうける
1994年39歳 夫の会社倒産で離婚、女優業復帰
1998年43歳 尾崎健夫さんと出会う
2011年56歳 腸閉塞で緊急入院、大腸ガンが発覚
2012年8月 尾崎健夫さんと結婚
2012年12月 再発で2度めの入院
2013年3月 横行結腸ガンにより57歳で死去
坂口さんと尾崎さんの結婚生活は、わずか7ヶ月でした。しかし、その7ヶ月という短い結婚生活の決断にどんな夫婦にも負けないくらいの深い愛を感じました。
坂口さんのブログ「Ryouko blog」には、2013-03-12 18:31:13、亡くなる5日前に書かれた彼女の記事がまだ残されています。
そこには、自身の健康状態と、体力を回復させて仕事を皆様に喜んで頂けるようなお仕事をしていきたい・・という坂口さんの願いが綴られていました。
坂口さんは、母として、女性として、本当にきっちりと生き抜いた方だと思います。
番組では、旦那さまの尾崎健夫さん、娘の杏里さんが出演し女性として、母としての坂口さんの姿、そして闘病の日々などを語ってくれました。
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娘杏里さんは、お母さんが死ぬ2日前まで悪性のガンということをまったく知らなかったそうです。
実は、坂口さんは、2011年11月の腸閉塞で入院した時点でステージ4の末期だったそうです。
それを知っていたのは尾崎さんとお医者さんだけ。尾崎さんは、「本人にはステージ1の初期だと言ってください」と頼んだそうです。なぜ、そう言ったのかは今でも分からないといいます。
坂口さんには「ステージ1のガンで手術すれば治る」と告げ、杏里さんにも話そうとしたら「あの子にはダメ、今大事なんだから」と坂口さんから釘をさされました。
尾崎さんは、2つの大きな嘘を抱えて最後までいくことを決めたそうです。
坂口さんは、杏里さんが芸能界で力をつけるために、倒れそうな身体を隠し、親子でステージに立ち続けました。
亡くなる7ヶ月前、尾崎さんは兄弟に相談し結婚を決意し、同時期に坂口さんも決意していたそうです。
その様子は「ぴったんこカンカン」で安住アナ司会で放送されました。
今、知らなかったことに苦しむ杏里さんを見ると尾崎さんは、自分の嘘をついた大罪は大きいと語ります。
痛みに苦しむ坂口さんは、自分から病院へ戻ろうと言い出しましたが、心配するのは杏里さんのこと。
亡くなる5日前には、杏里さんの仕事のためクライアントと打ち合わせに出かけたそうです。
その姿に、芸能界で40年以上生き抜いた坂口さんの強さと凄さをみたそうです。
最後の言葉は「家族っていいな・・」坂口さんは、杏里さんの耳元で、そうささやいたそうです。