足がむくむ,足がつるなどの、よくある症状の中に命に関わる病気が隠れていることがあります。
42歳の女性の場合、右足だけのむくむため立ち仕事が原因かと思い受診しました。
自分では、10年間の立ち仕事のせいと自己診断してましたが2ヶ月前にアザのように変色、ボコボコと浮かび上がる血管に怖くなって受診しました。
診断の結果、静脈の弁が壊れて血液が流れず圧力がかかって血管が拡張してしまう「静脈弁不全」でした。
この病気は、初期段階では血液から染みだした水分によって足にむくみがでてきます。
さらに、色素沈着し茶色になり、最後には皮膚がただれ穴が開いてしまう潰瘍になってしまうこともあります。
症状を放置していると、どんどん悪化してしまいます。やがては血栓ができてしまい、心臓から肺にいってしまうと肺塞栓症になって命を落とすこともあります。
治療方法は、圧迫療法、注射で治す硬化療法の他、外科的処置として、弁不全のある静脈を取り除く静脈抜去術や、弁不全のある静脈を高い位置で縛る高位結紮術(こういけっさつじゅつ)があります。
もし、足のむくみが気になる方は、一度受診してみてくださいね。
※足がかゆくなる「むずむず脚症候群」の情報は、こちらにあります。