ありそうでなかった、足専門の診療所が平成25年4月に東京都港区の南青山に誕生しました。
その病院の名前はズバリ「足の診療所」です。
歩くことは生活の基本です。どんなに痛くても辛くても毎日歩かなくてはいけない私たちにとって、待ち望んでいた病院ですよね。
これまでは、外反母趾は・・静脈瘤は・・むくみは・・痛風は・・など症状によって診療科や病院を探さなくてはいけませんでした。
だいたい、どこの何科へ行けばいいのかさえわかりませんでしたよね。
ここの診療所のすごいところは、足に関することならなんでもOKということです。
院長の桑原靖先生は、足の外科専門医師です。日本は、足に対する健康意識が欧米に比べて低く、治療に関しても十分な体制が取れてないと言います。
足の診療所では、米国基準の足専門のフットスクリーニングシステムにより、足を総合的に診察致します。
フットスクリーニングとは、患者の既往病歴、持病、足の構造、皮膚、爪、変色、骨、靭帯、神経、筋肉・腱、血流に至るまでを細やかに診察するものです。
日本の診療分野では、整形外科、血管外科、皮膚科、形成外科、スポーツ医学などの分野をカバーすることになるそうです。
●診療内容
・巻き爪(陥入爪) ・足底の痛み
・かかとの痛み(踵骨棘) ・外反母趾
・足首の痛み(足根洞症候群) ・水虫・爪水虫
・胼胝(たこ、べんち) ・偏平足
・魚の目(鶏眼) ・ウィルス性いぼ ・足部腫瘍(おでき)
・こぶ(外骨腫) ・足指の変形 ・創傷
・褥瘡 ・リウマチ(関節リウマチ・足関節)
・痛風 ・糖尿病の足 ・足部骨折(足趾骨折)
外反母趾は、ハイヒールとか靴の種類によって外反母趾になると思っている人がいますが、それがすべての原因ではないといいます。
例えば、裸足で過ごす民族の中にも外反母趾はいます。外反母趾は、歩き方や足の構造からくる進行性の疾患です。
ハイヒールは、きちっとサイズがあったものであれば足の動作が制限され外反母趾の進行を止める可能性もあるそうです。
治療の他にも、靴のストレッチャーで足の合わない靴を調整してくれたりオリジナルの中敷も作ってくれるそうです。
リウマチの方などは、足の変形が大きいので市販の中敷には合わないので、1から作ってくれます。
中敷は実費では4万3775円ですが、健康保険が適用されるため3割負担ですむそうです。
桑原院長が最も知ってほしいのが、糖尿病による足のトラブル。糖尿病の合併症で脚を切断する患者は、世界で30秒に1人です。
糖尿病になると末梢神経障害で足の痛みを感じなくなることもあり、足の中でバイ菌が繁殖してしまい切断に結びつくので早い時期に治療してほしいといいます。
足の診療所は完全予約制で予約は、電話またはネットからの申し込みとなるそうです。お悩みの方は、一度受診されてみてはいかがですか。