生命38億年スペシャル 最新遺伝子ミステリー 人間とは何だ・・
人によって若くいられる人もいれば、すぐに老けてしまう人もいます。両親と同じ病気になって、早く亡くなってしまう人もいます。
私たちは、そのような事実を運命として、坦々と受け止めてきました。
しかし、最新の遺伝子工学により、それらのものが運命と切り離さえようとしています。
●20歳になるのにまったく成長しない女性
彼女はどうみても2歳児にしかみえません。しかし、彼女はなんと20歳だそうです。
彼女は、心も頭も身体もまったく成長しない「時が止まった少女」。それは、成長を促すスイッチが入ってないからだといいます。
彼女は、発達が止まるともに老化もなくなったそうです」。彼女の遺伝子は、これからの人類に大きな影響を与えるといわれています。
●100歳以上が61人も暮らす長寿の町 京都府 京丹後市
ここでは、100歳以上で元気に日常生活を送るお年寄りが61人もいて、その割合は、なんと全国の2.5倍だそうです。
ここには、世界一長寿115歳の木村次郎右衛門さんも住んでいます。長寿は、遺伝子スイッチが大きく関係しています。
皆さんの協力を得て血液を採取し遺伝子を調べたところ、確かに長寿遺伝子(サーチュン遺伝子)のスイッチが入っていたそうです。
このサーチュン遺伝子をオンするには、20分以上の運動習慣と腹八分目が有効だといいます。
100歳オーバーの皆さんの生活を調べてみると、今でも運動習慣をもち、食事も少食でした。
「食細くして命ながく」が、アンチエイジングの秘訣だと木村さんは語ってました。
●がんの発生も遺伝子スイッチ
ガンもやはり遺伝子スイッチが関係しており、そのスイッチが入るとがんが増殖をはじめます。
がんの発生を抑えているのが、がん抑制遺伝子。
通常はこのスイッチがオンになっているのですが、さび付いてしまいオフになってしまうと、がんが増殖を始めます。
最新技術では、胃の粘膜の遺伝子を調べると、がん抑制遺伝子のさびの状態がわかり、5年後がんの発生をほぼ正確に予測できるのだそうです。
この研究を世界で唯一行っているのが、国立がん研究センターです。世界に誇る最先端の医療技術だそうです。
●がん抑制遺伝子のさびをとる薬
胃がんは、タバコやしょっぱいものを食べてばかりいるとがん抑制遺伝子がさびつく危険性が高まります。
しかし、一度さびついてしまった遺伝子のサビをとる薬があるそうです。
国立がん研究センターの牛島先生によると、これらの研究は胃がんの他乳がん、大腸がん、肺がんでも成果が上がりつつあるとのことです。
その薬はすでに実用化され、NTT東日本関東病院で治療を行っています。
その薬の名は「アザシチジン」です。難病中の難病と言われる骨髄異型性症候群の男性に、アザシチジンを投与すると、どんどん症状がよくなってきたそうです。
その他、がん抑制遺伝子のサビをとる効果として緑茶、赤ワインのポリフェノール、ピーナツ、ヨーグルト、水素水などがあるのではないか との研究が進められています。
もう一つ気になった遺伝子の話は・・
●知らないと怖い胎児の遺伝子スイッチ
母親が極度の飢餓状態にあると、生まれた子供には飢えから身を守るための肥満関連遺伝子のスイッチがオンになってしまいます。
このスイッチ入った子供は、食べもののすべてを栄養にしてしまい極度の肥満や糖尿病などの生活習慣病になってしまうそうです。
妊娠中のダイエットや、痩せている女性から生まれる子供にも、同様に遺伝子スイッチを入れてしまうことがあるので要注意だそうです。
生命のほとんどが、遺伝子スイッチによりコントロールされているという事実はショックですね。
でも、遺伝子は変えられないけど、遺伝子のスイッチは変えられるそうです。
医療、美容、アンチエイジング、生命そのものにも影響する遺伝子スイッチ。これらの研究で、人間の歴史が、大きく変わりつつあります。
遺伝子の働きの50%以上は、生活の仕方や環境で変わるそうですから健康番組をしっかり見て、生活環境を整えていきたいですね。(^^)v