この季節になってきますと、空気やお部屋が乾燥してかさ肌や、かゆみが起こってきます。
これらは、皮膚の脂分の減少、保湿能力の低下によって乾燥肌状態になってしまい起こります。
原因は、加齢、ストレス、運動不足、など言われていますが、特に空気する乾燥する冬場は、肌が痛めつけられてしまいます。
今回のテーマは、かさ肌、かゆみを防ぐため「全身ケア方法」。
そこで、皮膚科医の野村有子先生が乾燥予防、解消のためのポイントと保湿剤の選び方、使い方を教えてくれました。
乾燥肌のスキンケア法と保湿剤の選び方
皮膚の皮脂膜があり水分が蒸発しないようにできているんですが、寒くなり汗をかかなくなると皮脂分も減ってきます。そのため水分が蒸発しやすくなってしまいます。
また、加齢とともに肌の中の保湿成分(モイスチャーエッセンス)が減ってしまいます。
さらに、血行が悪くなる、空気の乾燥と、皮膚には悪いことばかりです。
肌を守るには・・
乾燥させない生活をすること、保湿してあげることです。
ホットカーペットの使い方
→熱を持ったものに直接触れないよう靴下を履きます。部屋にぬれタオルや加湿器を置くのもといいです。
温度と湿度の保ち方
→温度が18~22度、湿度50~60%に保つといいそうです。温湿度計があると、こまめにチェックできます。
電気毛布
→寝る前に暖めて、寝るときには切ったほうがいいそうです。
エアコン
→ポイントは換気と加湿です。2時間ごとに5分ほど窓を開けて空気を入れ替えるといいそうです。
保湿剤について
保湿系、ビタミン系、尿素系、かゆみ止め系をどう選ぶか・・
まず、はじめにかゆみがあるかどうかを確認してください。かゆみがある場合には、「かゆみ止め系」を使ってください。
3~4日使って治まらない場合には、他の病気を考えて医者に相談してください。
かゆみが収まったら「保湿系」を使います。乾燥したかなと思ったら早めに使い始めるといいそうです。
「ビタミン系」は肌を整える効果があり、ビタミンEは血行もよくします。
「尿素系」は角質を溶かす成分が入っているので、肘とかかかとなどの硬くなる部分に使います。
保湿剤の塗り方
保湿剤は塗り方が大切。2回塗ると4倍の保湿効果、3回つけると10倍の保湿効果があると言われています。
寝る前に保湿剤を多めにつけ、綿の手袋や靴下を着用して寝るとさらに効果が高まります。
保湿材をつけ、マッサージをするとさらに効果が高まります。
保湿ケアは、2週間で角質が生まれ変わるので、最低2週間続けることが大切です。最初の3日は特に念入りに。
つける量は、ワンフィンガーユニット、人差し指の第一関節までの量を手のひら2枚分の面積に塗る量です。
手の甲、手のひら、指1本づつ、爪のところのマッサージ指の間までしっかりなじませます。
足は、ふくらはぎを中心に膝下全体に伸ばします。膝はを包み込むように、かかとは尿素系を使うと、柔らかくなります。
キレイになるためのお風呂の入り方
風呂に入ると血行がよくなり、全身がリラックスししっかり睡眠が取れるようになります。
湯温は40度で10分から15分。額にうっすら汗が浮かぶ程度が目安。炭酸が入っていると、血液の循環がよくなり足のむくみをとることができます。
そのほか、風呂に入るタイミングは食事の前、暑いシャワーを浴びたり、ごしごしこすって洗うのは厳禁です。
風呂上りには、水分補給と保湿成分をしっかり塗ってください。