首の痛みは、手足のしびれだけでなく、吐き気や頭痛、そして、突然歩けなくなったり、腕が動かなくなったりします。
首が痛い、肩こりかな?、年齢のせい?そんな風に思っているうちに、どんどん症状が悪化することもあります。
けい椎椎間板ヘルニアは、どのタイミングで病院へ言ったらいいのか、通院しているのに治らない場合はどうすればいいのか、手術に踏み切るのは、どのレベルなのか、
視聴者からのいろいろな質問に名医がお答えします。
けい椎椎間板ヘルニアの名医
今回の名医は・・・
整形外科 慶應義塾大学 石井 賢先生
麻酔科 東京医科大学病院 大瀬戸 清茂先生
関西医科大学附属枚方病院 長谷 公隆先生
知らず知らずのうちに首に負担がかかっている生活習慣
①朝おきて急に伸びをする
②前かがみの姿勢でパソコンに向かう
③上を向いて洗濯物を干す
④重いカバンを肩にかける
これをすると首に負担がかかってしまうので、控えるようにしてください。
この症状も首の病気?
首のトラブルの見極め方法
・首を後ろに反らしたときに、首や背中に痛み
腕や手にしびれがでる場合
→頚椎椎間板ヘルニアか、頚椎症
・首を前に倒したとき、首や背中に痛みがでる
→後縦靭帯骨化症
・安静時にも首に痛みがでる
→ガンや骨折、感染性脊椎炎
手術はうけるべきか・・・
手術の見極めは3つあります。
1.歩けないなでの歩行障害
2.尿漏れなどの排泄障害
3.日常生活に支障がある痛みやしびれ
近年では、内視鏡や顕微鏡を使いながら小切開で出血量の少ない、患者さんにやさしい、最小侵襲手術が普及しています。
安全性に関しては、脊髄モニタリングで脊髄の機能をチェックしながら手術をするので安心して行えるようになってきました。
首にやさしい姿勢と運動
・パソコンで首に痛み、症状を改善するには・・
→パソコンを打つときには、顎をひいて骨盤をまっすぐに、椅子に深く。
骨盤を中心にして体が前後左右に倒れない姿勢にする。肘をつけて、あごを引いて、目線がちょっと下になるように。
・仕事中に首にコリを感じた場合には、
1.軽く手で顎をおしあごを引く。
2.肩がコル場合には、反対側の手で肩の下から腕を持って引っ張り肩甲骨を前に引っ張る
3.肩をすぼめて5秒保持しトンと落とす
4.両手を両肩につけて、腕を上下に腕を上下、前後に動かす
5.指先で頬骨を押さえて、首のストレッチをする
6.手をお尻の下にいれ、反対側の手で首を傾ける
最新医療技術・・ips細胞で脊髄を治す
脊髄が損傷すると今まで治す手段がありませんでしたがips細胞により神経幹細胞により損傷した脊髄を生まれ変わらせることができるようになりました。
現在は、まだ実験段階ですが、脊椎が損傷したネズミに処置をしたところ歩けるようになるなどの成功事例がでているそうです。
首は脳と全身をつなぐ大切な機能です。しっかり覚えておいて、首の痛み対策をとっておきたいですね。