汗をかいた後に、ネックレスやピアスなどの皮膚と接触していた部分が赤くかぶれたような状態になった経験がありませんか。それは、金属アレルギーの可能性があります。
※5月6日放送NHKためしてガッテンで放送されていた「よい汗と豆料理で手足のかゆみ解消 金属アレルギーによるニセ水虫に注意」はこちらで紹介しております。
金属アレルギーとは、汗などにより金属から溶け出した金属イオンが人のタンパク質と結合してアレルギーの原因となるアルゲンとなってしまうことによって起こる炎症です。
接触部が赤く炎症したり、ひどくなると体中に回って全身疾患の皮膚炎をおこしたりします。金属アレルギーは、アクセサリーなどの肌と接触する金属のほか意外な原因が指摘されています。
一つ目は、歯の治療に使われる金属。金属の材質により、唾液や食べ物により溶け出して金属アレルギーになることがあります。
今まで何でもなかったのが、中高年になって入れ歯に反応してしまうこともあるそうです。
そして意外なのが食品。食べ物には、ニッケル・コバルト・クロムなどアレルギーを起こしやすい金属成分を多く含むものがあり、食べ過ぎると体内で金属イオンのバランスが崩れ、汗となって溶け出し汗が溜まった部分でかぶれてしまいます。
金属アレルギーは、一度アレルギーになると一生治ることはないので注意が必要です。
また、長期間アレルギーを起こすとどんどん悪化し、お金の硬貨やドアのノブなど、ちょっと金属に触っただけで
炎症を起こすようになってしまいます。
貴金属、歯の治療、食べ物で金属アレルギー急増!
金属アレルギーを起こしやすい金属(17種類)
アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金(プラチナ)
パラジウム、マンガン、イリジウム、インジウム
銀、カリウム、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銀、水銀
金属アレルギーを調べるには、パッチテストという検査で行えます。
ホワイトゴールドは金製品ではなく金、ニッケル、銅、亜鉛などの合金で、パラジウムやロジウムなどでメッキ処理がされいるので注意が必要です。
女性の身の回りにある金属
ヘアピン、ピアス、化粧品、ネックレス、ブラジャーの金属、
ベルトのバックル、指輪
・イヤリング、ネックレス、ピアス、指輪、ブレスレット、メガネのフレームから
→金メッキの下地としてニッケルが使われていることが原因です。
・時計のバンドや皮手袋から
→革製品をなめす材料として6価クロムが使われており、アレルギーの原因となります。
・歯科治療材料から
→アマルガム(水銀)や保険適用の銀歯(ニッケル、コバルト、パラジウム)はアレルギーをおこしやすい材料ですので、特に注意が必要です。口内炎、灼熱感、ただれ、しびれ、味覚障害などが起こります。
・金属を多く含む食べ物から
→豆類、海藻、香辛料、チョコレート、ナッツ、コーヒー、ワインなど豆類にはニッケルが多く含まれていますので、金属アレルギーの方は注意が必要です。
・下着から
→汗によりブラジャーの金属ワイヤがイオン化してしまいます。
・化粧品から
→化粧品に含まれる金属成分が原因となります。
食品に含まれる金属
ニッケル~豆、ナッツ、チョコレート、ココア、紅茶、香辛料、玄米、改装、タバコ
コバルト~豆、ナッツ、チョコレート、紅茶、香辛料
クロム~チョコレート、ココア、紅茶、香辛料
金属アレルギーの対策(※金属アレルギーのある方の対応法です)
・装飾品の場合・・基本はその金属を身に着けないこと
・歯科治療金属・・歯医者で材料を調べてもらって安定材料のものに取り替える
・食物・・どの食べ物に反応するのか病院で調べてもらい、医者と相談の上対応
貴金属の手入れ法
コップにぬるま湯を入れ、台所の中性洗剤を少量いれかき混ぜ、普段使っている貴金属を2分間浸しておくだけで、皮脂などの汚れがあっという間に溶け出します。
そのあとは真水でよくすすいで、タオル等で水分をよくとっておくと、金属の腐食が起こりにくくなります。
汚れた金属は、汗で腐食しやすいので3ケ月に一度の手入れをおススメします。
金属アレルギー対策商品
プラスチックピラー
金属が含まれてない化粧品
チタン100%時計、チタン100%のメガネ
金属が溶けだしにくいネックレス
湿疹やかぶれなど、なかなか症状が改善しない方は、一度金属アレルギーを疑っていただき診療させてみてはいかがでしょうか。
貴金属類でも、お店で相談すると、お店でアドバイスしてくれるお店をあるようです。