オナラ、体にはとっても大切だということはわかるんですが、音、ニオイなど、本当に恥ずかしくなってしまいますよね。

また、ガスが溜まってくると、お腹がパンパンに張って膨満感があり苦しくなってしまいます。

そこで、大切だけど迷惑なオナラと正しく付き合って健康な生活を送るためのコツを伝授します。

●オナラとは・・
食べ物を食べる時、空気も一緒に入っていきます。実はオナラの7割がその時に入った空気、残りの3割がお腹の中で発生したガスです。

この中に匂いの成分となる硫化水素などが入っているため臭くなります。

鳥居内科クリニック 鳥居明先生

●マッサージでニオイ、便秘を改善
オナラはパウエルマッサージをすると、大腸の動きを活性化。ガスを排出し、便通もよくニオイも改善するそうです。

【パウエルマッサージ】
①仰向けになって膝をまげお腹の筋肉を緩めます。
②両手を重ねて指先で1回押します。
③大切なポイント、複式呼吸で息を吐くときのタイミングに合わせて押す
(こうすると指が深く入り腸を効果的に押すことができます)
④右側骨盤上、右側肋骨の下、左側の肋骨の下、左側の骨盤の上、最後に膀胱の上の5箇所を時計回りに順に押していきます
⑤これを5回繰り返します。

これを主婦の方に1週間続けてもらったところ、オナラの改善、便通もよくなり、しかもニオイも臭くなくなりました。

東邦大学 瓜田純久先生

ニオイがしなくなるのは、腸内に食べ物がとどまる時間が少なくなるため。腸内細菌との接触時間が短くなるため、ガスの発生が少なくなるためです。

マッサージは腸のガスを抑えるのに大変効果があります。押すときは、5cm以上へこむ位ゆっくりおすことです。

このようにマッサージして、おならを事前にだしておくとオナラのコントロールにもなります。

●米国版おなら対策
薬による対策・・ビスマス塩製剤(PEPTO)の服用。
腸内ガスの悪性成分硫化水素を減らしてくれます。

●ヨーグルトによる改善
乳酸菌とビフィズス菌を加えたヨーグルトは、お腹にもオナラにとってもいいそうです。

また、ヨーグルトは、過敏性腸症候群にも効果があります。

一部効かない方もいますが、その方の場合にはヨーグルトの成分があわないだけですから、必ず体に合うヨーグルトがあるので色々試してみるといいそうです。

●においを抑える食生活
おならのニオイは硫化水素です。きなこ、ごぼう、にんにく、にら、ねぎ、肉などは匂いをきつくなります。

味噌汁やスープを先にたべると消化がよくなり、オナラの発生を抑えられます。また、早食いをしないのがポイントだそうです。

●大腸憩室炎
突然、オナラがたくさんでるようになってお腹が張る場合には大腸憩室炎の疑いがあります。

大腸憩室炎は、大腸に小さな部屋のようなものができてしまい、そこが次々に炎症を起こしてしまう病気です。

1週間ほど入院し、絶食、抗炎症の治療が必要です。