手足にしびれを感じる女性が、増えているそうです。原因となっているのが首。

私の友人のカメラマンは、手足のしびれを感じていて、やがて歩けないほどになってしまいました。

調べてみたら、首の頸椎の軟骨が飛び出してしまう、頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばん)でした。

前かがみになってカメラのファインダーをのぞき込む姿勢を、20年間毎日続けた結果、首の部分にヘルニアが発生して神経を圧迫してしまったそうです。

カメラマンは、ヘルニアを削り取る大手術をし、なんとか回復しました。

頸椎椎間板ヘルニアは、首の椎骨をつなぐ「ずい核」が飛び出して神経を圧迫してしまう病気で、加齢や、同じ姿勢を長く続けたりして首に負担をかけていると起こると言われています。

はじめは、手足に軽いしびれを感じる程度ですが、症状が悪化すると、排泄障害や歩行困難を起こしたりします。

女性が多くなっている理由は、靴にあるようです。サイズの合わない靴や、ハイヒールなどを履き続けていると、足のアーチを形づくる筋肉が低下し、姿勢が悪くなってきます。

ハイヒール

姿勢が悪くなると、首が前にでるようになり首に負担がかかるようになります。

背中を丸め首を前に突き出しながらパソコンを長時間していたり、スマホに没頭して下を長時間見ているのも、同じように首に大きな負担がかかってしまうため注意が必要だそうです。

テレビ東京「主治医が見つかる診療所」では、やがて歩けなくなってしまう「危険なしびれを10秒でチェックする方法」を教えてくれました。

足のしびれは全身の筋肉や骨に影響

手足のしびれは、危険な病気のサインです。放っておくとしびれが取れなくなったり、神経の麻痺や痛みが次々とでてきます。

悪化すると排泄ができなくなったり、歩行が困難になったりしてしまうので、早期に治療することが必要です。

足のしびれ原因は、靴の場合が多いといいます。合わない靴は、しびれや痛みを起こすだけでなく、もっと大きな病気を引き起こす可能性があります。

放っておくと、全身の筋肉や骨にまで影響を及ぼし、やがて歩けなくこともあります。治すには自分に足に合った靴をつくったり、専用のインソール(靴の中敷き)を作って症状の改善を図ります。

正しい靴の選び方と履き方

靴は、自分に適切なサイズの選ぶことが大切です。その上で、足が靴の中で動かないようにすることが大切です。

●パンプス、ヒールの選び方
①靴を履きかかとをしっかり合わせる
②足のかかとと靴のかかとがフィットするものを選ぶ
(指を入れて緩みがないかしっかりチェック)
③靴のヘリがくるぶしに当たらないものを選びます

●正しい靴の履き方
①靴をはき、かかとをトントンして、かかと靴にしっかり合わせます
②その状態で、靴紐を足先からしっかり締めあげて結んでいきます
③靴の中で足が前後左右に滑らないように履ければOKです

手のしびれの原因は、首の病気

指先のしびれが、首の病気となっていることもあります。その病気とは、頚椎症性脊髄症です。

頚椎症性脊髄症は、首の骨や軟骨の変形で脊椎が圧迫され、しびれや麻痺を起こしてしまう病気です。

頭の重さは約5kg。それを支える首の骨に負担がかかり、歳をとると変形しやすくなってしまいます。そのため、頚椎症性脊髄症は、50歳以上から急激に増えてくるそうです。

意外な原因になっているのが、遠近両用メガネ。近くを見るときに、レンズの下の方で物を見るため、顎をだして首を傾けます。これを長時間続けていると首に負担がかかってしまいます。

パソコンなどの長時間作業もあまりよくありません。適度に休んでストレッチしたり、首を緊張をほぐすことが大切です。

頚椎症性脊髄症の10秒チェック法

片手を肩の位置でで前にだし、素早くグーパーしてを10秒間繰り返す。

両手でやってチェックします。ポイントは、指を完全に伸ばし、しっかり握ること。10秒で20回以上できれば問題ありません。

足のしびれの原因は、首の病気

足の裏の小さなしびれが、歩けなくなる危険性のある病気に発展することがあります。その病気とは、モートン病です。

モートン病は、足の裏の付け根の神経が繰り返しの衝撃により炎症をおこしコブのように固まり
神経腫ができてしまう病気で、最初はしびれ程度ですがやがて激痛が走るようになります。

足に合ってないハイヒールを履いたり、つま先立ちの姿勢が多い人がなりやすいそうです。

モートン病は、足の裏の人差し指と中指の間か、中指と薬指のごく狭い範囲にしびれや痛みがでます。

初期の場合には、中敷きを変え足の裏の負担を軽減するなどの対処療法で、ひどい場合には外科手術で固まった神経腫を取り去ります。

モートン病のチェック法

先に消しゴムのついた鉛筆などで、人差し指と中指の間、中指と薬指の間を押します。

その当たりを押したときだけしびれや痛みを感じた場合には、モートン病の可能性があります。広い範囲でしびれや痛みを感じる場合には、違う原因が考えられます。

いずれにしても、フットケア外来、足の外来、足の外科、靴外科などの、足専用の整形外科で診てもらってくださいとの事です。