ちょっと変わったものを食べたり、冷えたりすると、すぐにお腹を壊してしまう人がいます。私が、まさしくその人です。^^;
大切な用事がある時は、前日から注意が必要で、生もの、水分、食べ慣れないもの、冷たいものは厳禁です。
電車やバスで移動する際は、バックをお腹の前で抱え冷えないようにしたり、冬には、腹巻きでしっかりガードしています。
それでも、下痢するときがあるので、困ってしまいますよね。
朝食は、栄養を考えて、トーストとしっかり焼いた目玉焼きなどにしていますが、実は、パンが下痢の原因となっていることもあるようです。
ご存知のように、パンの材料は小麦です。パンの中には、グルテンというアレルギー物質が入っています。
また、市販のパンには、イースト菌を活性化させるためのイーストフードや、ソフトな仕上がりにする乳化剤などの添加剤が入っていて、これらが下痢の原因なっていることもあるようです。
アレルギーの3大原因とされているのは、「小麦・卵・牛乳」。私が毎日食べているモーニングセットは、3大アルゲンそのものだったんですね。^^;
ためしてガッテンが教えてくれた新たな犯人
NHK「ためしてガッテン」では、ゆるいお腹の原因となる意外な真犯人と、腸の働きを安定させ下痢を防ぐ、朝食ワザを紹介してくれました。
意外な真犯人とは、身近にある食材に含まれているある栄養素。いつもなら平気でも、体調が悪いときに食べると予想外の下痢を引き起こしてしまうそうです。
その原因は、2つあります。1つは「糖」、もう1つは「胆汁」です。
糖が原因の下痢
大腸は、通常食べ物から水分を吸収して固い便をつくる役目をしています。
しかし、逆に大腸から水分をだし便を水びだしにして、下痢を引き起こしてしまうケースがあります。
それは、小腸で糖を分解しきれず大腸まで糖が移動してしまったときです。
大腸は、本来あるはずのない糖が入ってくると、それを薄めようとして水分を放出して大腸内を水びたしにしてしまいます。
その結果、下痢が引き起こされてしまうのです。下痢になるかどうかは個人差が大きく、腸内の分解酵素の性能が問題となります。
原因となる糖には、牛乳やチーズ、ヨーグルトに含まれる乳糖、パン(小麦)に含まれるフルクタン、果物に含まれる果糖などがあります。
これらの糖は、消化吸収に時間がかかる糖で、大腸が水をだして薄めたくなってしまう糖だそうです。
月に3回以上下痢になる人、過敏性腸症候群の診断を受けている人は、糖が原因になっている可能性があるそうです。
●予防するには
・苦手な食べ物をつきとめる
・前日多く食べたものを疑う
・食事の最初に食べたものをチェックする
●対策
・すきっ腹では食べない(少しづつ食べる)
・バランスよく食べる
●苦手な食物がわかったら
・一回の食事で食べる量を減らしてみる
・消化のいい食物のあとに食べる
パンや牛乳などは、大切な栄養素なので、おなかに問題のない人は、しっかり食べてください。また、下痢するからと言って、減らし過ぎは禁物です。
ご飯や大豆などの糖は、吸収されやすい糖なので心配ないそうです。
胆汁が原因の下痢
胆汁は、食べ物が入ってくると小腸の上部から分泌され、脂分などを分解します。
通常は、分泌された胆汁は小腸の終わり付近で回収されるのですが、感染症や食あたりを何度も経験した人は、小腸の機能が低下しているため、うまく胆汁を回収できません。
胆汁が大腸まで流れこんでしまうと、強力な下剤を飲んでいるのと同じことがおこり、大腸から大量の水分が放出され下痢を起こします。
盲腸で腸が癒着したことがある人や、胆のうを手術で摘出した人も、胆汁をうまく回収できないそうです。
●胆汁による下痢の見分け方
・その日の最初の食事後下痢になる
・お腹の痛みはない
・便を出せば下痢がおさまる
お腹がグルグルする感じはあるが、1回や2回便がでて症状が治まる人は、胆汁が問題になっている可能性があります。
便を出した後でも腹痛が残る場合には、別の病気の疑いがあります。
食事をしてすぐに便意がある人は、胃・直腸反射といい通常の反応ですから気にすることはありません。
胆汁が原因の場合には、食後1~2時間後の下痢になります。予防するには、胆汁のコントロールが有効です。
●胆汁のコントロール
・食事のタイミングを早めてトイレを済ませてから外出する
・朝の食事の量を少し減らす(胆汁が減り大腸への刺激が少なくなる)
胆汁が原因の場合、食事をしてから1、2時間で下痢がおこるため、ちょうど通勤時間にあたってしまうようです。
お悩みの方は、食事の時間を1時間早めて様子をみてください。