今年の夏は暑いですよね。日本の夏は、「金鳥・うちわ・風鈴」で過ごせるかと思ったら大間違い。クーラーなしでは過ごせなくなってしまいました。

今やクーラーは涼しさよりも「命を守るクーラー」となりつつあります。

ステーキ

夜に虫の音が聞かれる頃になると、いくぶんほっとしますが、同時に夏の疲れがどっとでて体調を崩す人がでてきますよね。

そうならないために、食でスタミナをつけてパワーアップ!そこで肉です!肉には、牛、豚、鶏、馬、鹿・・いろいろありますが、やっぱり最強の肉は牛肉です。

長寿の人を調べてみると、90歳を越えても皆さんステーキを食べていますよね。それだけ、肉には命のパワーがあるのです。

牛肉は、部位によって呼び方がありますが、皆さんどこまでご存知でしょうか。

牛肉の部位

<社団法人 日本畜産副産物協会さんの資料よりお借りしました>

牛肉の部位15
・ネック・肩・トンビ・ミスジ・肩ロース・リブ・ロース・サーロイン・ヒレバラ・うちもも・しんたま・そともも・ランプ・イチボ・すね

牛肉内蔵の部位12
・ハツ (心臓)・レバー (肝臓)・マメ (腎臓)・ミノ(牛の第一胃袋)・センマイ(牛の第三胃袋)・ハラミ(牛の横隔膜)・サガリ(牛の横隔膜)・小腸・大腸・タン(牛の舌)・ホホニク(牛の頬肉)・テール(牛のしっぽ)

その他のよく使う名称で、カルビ(朝鮮語で肋骨とい意味)、ハラミ(横隔膜の薄い部分)がありますね。

実は、部位で栄養価もエネルギーも違っていて、ダイエット、肌の老化にいい肉もあるそうですよ。林修の今でしょ!講座で、林先生が徹底的にチェックしてくれました。

牛肉部位別食べ分け術

高血圧の人には・・サーロイン

サーロンは、あばら骨の外側の肉で、最も美味しい肉です。サーロインには、タンパク質と血管をしなやかにするタウリンが含まれていて、血圧を下げる効果が期待できます。

また、サーロンの脂オレイン酸で、動脈硬化や心疾患の予防効果に効果が期待されています。食べるときには、ブロッコリーといっしょに食べると、とりすぎた塩分を排出してくれるのでベストの組み合わせだそうです。

夏カゼには・・テール

夏カゼは、体の免疫力が低下するため風邪をひきやすくなります。そこで、脂質がサーロインの2倍含まれていて、体温を上昇させて体の免疫力を高める効果が期待できるテールがオススメです。

また、テールにはミネラル分の亜鉛が含まれているため、風邪ウィルスの増殖をとめて、炎症を抑える効果が期待できます。

夏バテ予防には、ビタミンB1の他、鉄分、亜鉛、ビタミンB12が含まれているレバーを食べるといいそうです。レバニラにすれば、ニラのアリシンがビタミンB1の吸収を助けてくれます。

ダイエット・・ヒレ

ダイエットには、脂肪燃焼を助ける栄養素カルニチンを含んだヒレがオススメです。また、ヒレにはロイシンというタンパク質が含まれていて、筋肉増強に効果があります。

タンパク質の1日に推奨摂取量は、50g~60gと言われていますが、ヒレ肉なら1日200gまで食べてもOKだそうです。

肌のトラブルには・・牛スジ

牛すじは、主に牛のアキレス腱からとれる部位で、肉は硬く旨味が凝縮している部位です。牛すじには、肌の土台を作る3大栄養素、コラーゲン、エラスチンのほか、肌をみずみずしく保つヒアルロン酸も入っています。

オススメ料理は、牛スジの煮込みです。

そのほかの部位の効果

カルビは、朝鮮語であばら骨のことで、ビタミンB12がたっぷりはいっていて疲労回復に期待できます。

牛の舌であるタンに含まれたいるパントテン酸は副腎皮質の合成に関わると言われており、ストレス解消に役立ちます。

2015年厚生労働省の発表で、食事と血中コレステロールは関係ないと発表になりました。ですから、肉を食べてもコレステロールには影響しないそうですが、食べ過ぎはほどほどにしましょうね。