最近、ちょっとのことで切れて、殺人までに及んでしまう例が
多々ありますね。殺人まで行かなくても、駅や病院、図書館などの
公共の場所で大声で暴言を吐いたりする例が増えており、
職員も対応に頭を抱えています。
駅員への暴力・暴言行為は、ここ10年で3倍になっているとか。
命の危険さえ感じることもあるようです。
このようなストレスを抱えている人が増える中、
D-PATなどのストレス検査などを実施する企業も増えています。
D-PATとは、今社会問題になっている働く人のうつや統合失調症など
精神疾患の傾向を判定できる検査システムです。
また、他にも「仕事・社会の適応力」や「ストレスの原因」なども
チェックすることができ、心のコンディションを把握することができると
言われています。
D-PATようなストレス検査を行ったり、対策を講じている
企業もあります。
ある企業は、古民家を借り上げ、ストレスが溜まっていそうな社員に
仕事の一環として、 2泊3日ほど宿泊させたり、別々の職場で
働く人同士を組み合わせてコミュニケーションをはかったりと
取り組んだ結果、4年で休職者がゼロになった企業もあります。
このような取り組みやサービスを受けられる人は良いのですが、
まだまだ浸透していないのが現実です。
では、なぜストレスを抱えこんでいる人が多いのでしょう。
精神科医の名越康文氏によると、「長引く不況の影響で、将来に
不安を感じたり、目標を失ったり、日々の生活に集中できなくなった点に
加え、便利さに日々進歩する状況に、自分との心の対話がなくなり
キレやすくなっている」と分析しています。
では、どのようにして、ストレスを回避すればよいのでしょう。
同じく名越康文氏によると、「寂しさが原因のストレスに対処するには、
感情に振り回されず、ネガティブな感情を持たず、深く呼吸しながら
自分を見つめ直してみることが大切」と指摘しています。
本来の業務に加え、うつ病や、ストレス爆発の対応に追われる
企業が増えそうですね。