たけしのみんなの家庭の医学では、最も病の少ない都道府県の生活習慣から、病の不調を解決するための策を教えてくれました。

日本で一番「胃痛」の少ない県は、「富山県」だそうです。

富山県には、胃を守るための生活習慣が3つあるそうです。

1. 胃の粘膜を保護する「昆布」をたくさん食べる

1つ目は、胃の粘膜を保護する「昆布」をたくさん食べていること。富山県は、色々な料理に様々な昆布を食べる習慣があります。富山のおにぎりと言えば、海苔ではなく「とろろ昆布」です。

富山県は、昆布の購入量・購入金額がともに日本一なのだそうです。

昆布には、アルギン酸と言われる成分が豊富です。昆布の成分が、食道や胃の表面に張り付き、胃酸から食道や胃を守ってくれると言います。

アルギン酸は、胃潰瘍の治療薬にも含まれる成分で、胃の粘膜を保護し、胃酸から守る働きがあります。

昆布は、胃が痛い人には、非常に良い食品なんですね。

2. 備えあれば憂いなし ゆとりのある生活

2つ目は、副交感神経の働きが強く、ストレスをあまり感じていないことです。

最近分かってきたことですが、胃に何も異常がないのに胃の痛みを訴える患者さんが非常に増えています。

そういう人の多くは、自律神経が乱れており、消化に時間がかかり「胃もたれ」を起こしたり、胃粘膜の知覚過敏で「胃痛」を訴える「機能性ディスペプシア」の可能性があります。

現在、日本人の5人に1人が機能性ディスペプシアだと言われています。

この機能性ディスペプシアは、副交感神経の働きが強くストレスが少ない人は、発症しにくいと言います。

富山県の人は、都心で暮らす人よりストレス度が低く、自律神経の乱れが少ない人が多いと言うことが分かりました。

富山県民は、大きな持家に住んでいる人が多く、持家率も日本一です。食事も家族そろってゆっくり食べる人が多いと言います。

こんなことから、狭い住宅が多く忙しい東京の人に比べてストレスが少ないのでしょうね。

また、富山の人は、お米を1年分備蓄している家が多く、備えあれば憂いなしと言う精神が徹底しているそうです。

いざに備える県民性では、日本でトップを誇ります。生命保険の加入件数も、東京の31位に比べると日本で2位、貯蓄保有率も東京5位に対して1位です。

3. 花のある暮らし

花をめでる人が多いのも富山の人です。花に囲まれた生活を送る人が多く、生活の余裕が胃の痛みを感じさせない大きな原因になっているようです。

胃痛を解消する自立神経を整える呼吸法

機能性ディスペプシアからくる胃の知覚過敏を解消し、痛みを感じるレベルを下げるには、呼吸法が効果があります。

自律神経を整える呼吸法
①4秒かけてゆっくり息を吸う
②6秒かけてゆっくり息を吐く

1分やって数分休むのを1セットとして2~3セット繰り返します。

自律神経を整えるのは、深呼吸が良いと言いますよね。胃が痛くなりそうになったら、ぜひ実践してみたいと思います。