ホルモンのバランスが崩れておこる「更年期症状」。閉経の時期(50歳前後)には、エストロゲンが急激に減少し、いろいろな不調が起こりますね。
しかし、閉経期でない若い女性も、冷えやむくみ、便秘、動悸、関節痛など同じような症状が起こることがあります。原因はホルモンバランスの乱れです。
女性は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン) という2つの女性ホルモンが交互に入れ替わり、体をコントロールしています。
卵胞ホルモンが分泌される卵胞期は、肌も輝き、生き生きと元気になり、やる気にみなぎり活動的になります。それに反して黄体ホルモンが分泌される黄体期は、肌が荒れたり、元気がなくなったりと活動的ではなくなり精神的にも落ち込むことも。
この2つのホルモンがあってこそ、女性の妊娠が成り立つわけですが、このバランスが崩れると、更年期障害のような症状が現れます。
バランスが崩れてエストロゲンが減ると何が起こるかと言うと、血管が老化し動脈硬化が起こります。血液がドロドロになり滞りやすくなります。
血液が滞ることで、末端まで血液が行きわたらずむくみや冷え、便秘、肌荒れ、動悸などが起こります。
エストロゲンを増やすには、いろいろな方法があります。ホルモン補充療法では、プレマリンと言う卵胞ホルモン薬投与の治療もあります。
食品では、豆腐、豆乳などの大豆製品や果物ではザクロが有名ですが、ずばり!卵も効果があります。卵に含まれるコレステロールがエストロゲンを増やすと言います。
エストロゲンの材料は実はコレステロールなのです。コレステロールの不足にはコレステロールを増やすのが一番。
ここで、「えっ?卵ってコレステロール値が高い人は体に悪いのでは?」と思いますが、これは、悪玉コレステロール値が高い人で、善玉と悪玉の比が2.0以上の人です。
それでも、近年では、コレステロール値が高い人でも1週間に4個くらい食べた方が良いと言う新常識がでてきました。卵は糖尿病をも予防する素晴らしい食品であると言います。
卵は、たくさんの栄養素を含む完全食品です。女性ホルモンの材料ともなるコレステロールもたっぷりです。1日1個の卵でエストロゲンを増やし、血管をしなやかにし、血流を良くして冷えやむくみを防ぎましょう。
また、エストロゲンは元気ホルモンと言われ、エストロゲンが分泌される卵胞期には女性は生き生きと輝き元気になります。
卵は、1個約20円。たったの20円で細胞が元気になり生き生きと過ごせるなら、積極的に食べたいですね。ただし、何事も食べ過ぎはNGです。
卵は、生より加熱すると卵黄に含まれるビオチンの吸収率があがります。また、老化物質のAGEを避けるなら、目玉焼きよりゆで卵の方が良いですね。
エストロゲンを増やす食品は、卵の他に、大豆製品やザクロなど。
今までコレステロールの高い人には「悪者扱い」されていた卵ですが、1日1個、たった20円でホルモンバランスを整えることができるなら、男性も積極的に食べたいですね。