人間ドックや市町村で行われる定期検診では、胃の検査といえばバリウムが標準となっています。
しかし、50歳を過ぎた方は、追加料金を払ってでも、胃カメラでの検査をお薦めします。
胃カメラは、1度飲んだ人や経験者の方の話を聞きますと誰もが尻込みしたくなりますが、その効果はバツグンです。
咽頭・喉頭・食道・胃・十二指腸までが鮮明な画像で一気にみることができ、録画映像で詳細まで何度でも確認でき、怪しいところの細胞をとったり切除できるなどいいことずくめです。
特に、家族に消化器系で癌にかかったことにある方、日ごろ胃痛に悩む方、暴飲暴食気味の方、タバコを吸われている方には絶対お薦めです。
バリウム検査ですと、怪しいところの細部を直視できないため見逃される可能性もあり、疑わしいとなると再検査で結局胃カメラを飲むことになります。
胃カメラは、二度手間、見逃し、発見の遅れなどのリスクを少なくすることができます。
現在の最新技術では、経口内視鏡、経鼻内視鏡、カプセル内視鏡、仮想内視鏡などの方法があります。
【経口内視鏡】
これまでのもので口から飲み込むタイプ。
ちょっと径が大きい(7mm~10mm)ので飲み込むには抵抗がありますが、直視で鮮明な画像がえらるため小さな変化も見つけやすいのが特徴です。ポリープ切除や細胞採取が可能です。
【経鼻内視鏡】
鼻孔から挿入する極細径(太さ6mm以下)のタイプ。のどを通らないため、吐き気が少なく抵抗なく検査できますが、光量が弱く、細部が見えにくいなどの欠点もあります。ポリープ切除や細胞採取が可能です。
【カプセル内視鏡】
最新の検査法で、カメラ付の小さなカプセルを薬と同じように飲み込むことで食道、胃、小腸、大腸を通り体外に排泄するまでの間に撮影していきます。撮影画像データは無線を使って送信され、体外の受信機で受信します。ポリープ切除や細胞採取は不可能ですが、小腸の検査ができます。
【仮想内視鏡】
CTやMRIの断層画像からコンピュータを使って3次元の立体画像をつくりあげ、それで胃や腸の内面を立体的に再現し確認する方法です。ポリープ切除や細胞採取は不可能です。
長寿になり癌になる確率は高くなってきましたが、癌は、早期発見すれば完治できる可能性の高い病気となりました。
早期発見できるかは自分次第、身体への負担もぜんぜん違います。毎年必ず健康診断を受診してくださいね。 !(^^)!