咳が長引き困ったことありませんか。はじめは風邪かな・・と思っていて風邪薬を飲んでいても、なかなか治らず。夜中に身体が温めるといっそうひどくなり、話をしようとすると咳がでて止まらなくなる・・・。

咳

実は、昨年私が経験した咳です。病院へいきレントゲン、CTをとってもらい、せきぜんそくとの診断でした。この咳に、約2ヶ月間悩まされ続けました。

咳は体力を奪い夜も眠れないので、本当にツライですよね。そんな咳に関するチョイス法を、Eテレ「チョイス@病気になったとき」が教えてくれました。

長引き咳のチョイス

長引く風邪と思ったら、肺炎球菌による肺炎

66歳の女性は、咳と発熱に襲われ病院へ行ったところ、肺炎球菌による肺炎と診断されました。肺炎球菌は人からうつるものではなく、もともとのどや鼻についているもので、それが肺に入って増殖し肺炎を発症します。

肺炎を引きおこす原因菌は、肺炎球菌の他、マイコプラズマ菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌などがありますが、その中でも肺炎球菌が、約3割を占めているそうです。

肺炎(肺炎球菌)の症状は、せき、発熱、たんで風邪によく似た症状のため、見分けにくいといいます。予防には、口の中を清潔にすることで、歯磨きや喉のうがいなどが大切になります。

治療は、菌を除去する抗菌剤を飲みますが、肺炎球菌のワクチンをうっておくと、症状を悪化させず重症化や死亡率を下げることができます。

肺炎球菌ワクチンは1回の接種で、5年間効果があります。費用は、1回8000円程度。(健康保険適用外ですが数千円の補助がある場合がある)。65歳以上は、接種受けてくださいとのことでした。

ただし、このワクチンはすべての肺炎に効くのではなく、あくまでも肺炎ワクチンに対してだけだそうです。

咳が続いていると思っていたら結核

結核は昔の病気と思ったいたら、年間2万人もの人が発病しているそうです。実は、結核菌は日本人の2割くらいもっていて、身体の抵抗力が下がったときに発病してしまうそうです。

症状は、微熱、せき、たん風邪によく似ています。結核菌が増えると肺を壊し血の混ざったタンがでるようになります。さらに、肺の破壊が進むと命の危険におちいります。

結核の診断は胸部X線検査や健康診断の血液検査で見つけることができます。

治療には早期発見、早期治療が必要です。ポイントは、咳が2週間以上続いたら、受診してください。風邪は2週間以内に収まるもので、長引く風邪というのはないそうです。

通常は入院2か月通院4か月、軽い場合には通院6か月でその間4種類の薬を飲み続けます。
治療費は、すべて公費負担となります。

ヒューヒュー、ゼーゼーは気管支ぜんそく

息苦しいほどの咳、ヒューヒューして酸欠になるほどの咳は、気管支ぜんそくの疑いがあります。ひどくなると呼吸停止、心肺停止までおこしています。

ぜんそくは、気道が狭くなり空気が通りにくくなり呼吸困難に陥ってしまう病気です。子供の場合はアレルギー性のもので、家のほこり、ダニ、動物のふけ、花粉などのハウスダストが原因となります。

大人の場合は非アレルギー性のもので、気象の変化、季節の変化、大気汚染・香水、辛いもの、ストレスなどが1/3をしめているそうです。ぜんそくは、子供のときに発症すると思われていますが、3人に1人は大人になってから発症します。

ぜんそくは一度なってしまうと治すことができません。なった場合には、常に吸入薬をもってなくてはなりません。吸入薬は、症状を予防するために毎日定期的に吸入するタイプと、発作時のみ吸入するする救急用のものがあります。

薬代は、症状により、月2000円から5000円になります。(3割負担)

ぜんそくの前段階のせきぜんそく

せきぜんそくは、ぜんそくになる前の症状で、ヒューヒュー、ゼイゼイはならないけど、咳が続く状態です。冷たい空気を吸い込んだとき、人込みが多いときなどちょっとしたきっかけで咳がはじまります。

気道にアレルギーが起きていている状態で、早い段階で治療すると、ぜんそくへの進行を抑えることができます。治療には、吸入薬を用います。

最近、呼気NO検査測定器という、せきぜんそくの検査装置ができました。息を吹き込むだけで簡単に、ぜきぜんそくかどうか見分けることができるそうです。

とにかく、2週間以上のせきが続いたら風邪ではなく別の病気が隠れているので、呼吸器内科で受診してくださいとのことでした。