不老不死は、エジプト、中国、あらゆる年代の権力者が、財の全てを投げ打って、追い求めてきました。しかし、そんな人の願いは、かなう訳もなく、人は遺伝子に夢を託し生死を繰り返してきました。

そのように考えてみれば、地球上の生物で唯一不死なのは、遺伝子だけだったということになりますよね。

senin

しかし、命の設計図である遺伝子が解明され、細胞を遡らせ若返らせることが、現実のものなってくると話しは違ってきます。

2014年10月、化粧品メーカーのコーセーは、67歳の男性の肌の細胞を36歳時点の肌の状態まで若返らせることに成功しました。

今から34年前の1980年、この男性から遺伝子採取し、以降、67歳まで定期的に採取してきました。年代の違った遺伝子を使いips細胞にしたところ、すべての年代の遺伝子の老化レベルを回復させることができたそうです。

この技術の意味するところは、現在の自分の細胞を冷凍保存しておけば、将来、ips細胞による再生医療が完成したときに、自分自身を若返らせることができるということなります。

ミヤネ屋では、そんな不老不死、若返りの最前線を取材していましたので紹介しました。

若返り治療の最前線

東京港区にあるRDクリニック三田 北条元治先生のところでは、-196℃で肌細胞を保存をする細胞保管「セルバンク」をスタートさせているそうです。

再生医療「肌細胞補充療法」とは・・

①耳たぶの裏から若い細胞を取り出す
②細胞を培養し細胞バンクで保管
③老いたときに使用
④肌に張りが戻る

この治療を行った場合には、基本的には治療なので効果がなくなることはないそうです。

細胞バンクとは・・

・-196℃の液体凍結保管
・ほぼ時間が止まった状態で何十年でも保存できる
・費用は年間10万円

先生の話しですと、保存から治療まで約100万円が目安となるそうです。でも、あんまり過度に期待しないで、最初に40万、50万円程度から効果を確認しながら進めるといいといいます。

再生利用に関しては、これまで医療機関の管理がされておらず、しこりができた、異常な腫れがおきた、麻痺がおきたなど、年間100件以上の再生医療の相談があり問題となっていました。

そこで2014年11月に「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が整備され、医療機関への管理も整備されるようです。

自分の細胞で、若返ることができたら、本当に夢のようですね。年間の保存管理費が1万円だったらいいのに・・・とつい思ってしまいました。