乳がん治療のエキスパート 福間英祐医師(60)は、世界で初めて内視鏡を使った乳がん手術を行った医師です。
福間先生は、千葉県鴨川にある国内でも最先端の手術設備をそろえる亀田総合病院で診療を行っています。
目立たないキズで、きれにきちんと治したい。手術は年間450件、最先端の凍結療法に力をいれています。
凍結療法とは、直径3ミリの針を患部に刺し、マイナス170℃に凍らせ乳房の中に3~4cmの氷の塊をつくり、ガンを死滅させます。
氷にすることにより、ガン細胞の膜は引き裂かれて死滅してしまうそうです。患者は、局所麻酔で先生と状態を確認しながら手術します。
8ミリのガンが見つかった患者さんの手術では、3センチを凍らせる手術で1時間で終わりました。
手術した患者さんに聞いて見ると、痛みはまったくなかったそうです。1ヶ月半後の検査では、8ミリのガンが消滅してました。
凍結療法を行うのは、国内では福間先生だけ。入院する必要がなく日帰り治療ができます。
凍結療法は、移転していない大きさ15ミリまでのガンにのみ適応されるそうです。
治療費は、保険適用外で35万円。その日のうちに歩いて帰れます。
大切なのは、小さな異変を見逃さず、最適な治療法を見極めること。そのために、福間先生は画像診断を徹底して行います。
福間先生の目標は、がん再発率を1%以下の抑えることだそうです。
先生は乳房を失った女性の再建手術にも力を入れていて年間150件の再建手術を行っています。