大腸がんの検査は「恥ずかしい・苦しい・検査前の準備が大変」と三重苦。ちょっと気になることがあっても、ついつい敬遠してしまいますよね。

血便が止まらず、若いころ大腸がんの検査を受けたことがありますが、まず、検査前の下剤がとても苦しい。その後、腸内に入れるガスが検査後も腸を圧迫し、苦しくて家に帰れなかった覚えがあります。

痛みもなく10分で終わる最新大腸がん検査

こんな苦しい検査は二度とやらないと決めたのを覚えていますから(笑)、検査が嫌なばかり大腸がんを見逃して手遅れになるケースもあるのかと思います。

そんな苦しい大腸検査も、最近の医学の進歩で楽に行えるようになりました。

しかし、カプセル型の内視鏡、大腸3D-CT検査(バーチャル内視鏡検査)などは、どれも結構なお値段でした。

最新の大腸がん検査は、痛みもなく10分で終わり、検査費用はなんと8400円。

また、高度医療は保険がきかず、あきらめていた人も最近保険が適用され医療費負担が下がり、ぐ~んとハードルが低くなった高度治療もあります。

知っているのと知らないのとでは、大きな差が出る医療の世界。しっかり覚えて利用してください。

保険適用となった最新検査と治療法

●バーチャル内視鏡

大腸検査の場合には内視鏡検査が一般的ですが、バーチャル内視鏡はCTスキャンを使って大腸の中を撮影する検査方法です。

前日に300mlの下剤を飲んでおきます。まず、おしりからチューブを入れ炭酸ガスを注入し、体の向きを変えて2回CT撮影します。

検査時間は、たったの10分です。それをコンピュータで画像解析し診断します。費用は8千円。ただし、この検査で異常見つかった場合には、大腸内視鏡検査が必要になります。

この機械がある病院は、2014年5月時点で国内69か所。そのうちの60か所で保険適用できるそうです。

●カプセル内視鏡検査

小型カメラ内蔵のカプセルを飲むだけで、腸内の写真を撮影し、さまざまな消化器官の中を検査します。

このカプセル内視鏡による大腸がん検査は、2014年1月から保険適用になり、今まで10万円の検査費用が3万円になりました。

●前立腺がんのロボット治療

手術支援ロボット、ダヴィンチでの手術が2012年より保険適用になりました。患部の裏側の腫瘍の切除が可能で、手術代は98万円が28万円になりました。

病気は、早期発見、早期治療が基本です。保険を上手に利用して、しっかり検査を受けてくださいね。