東京江東区がん研有明病院の消化器内科 藤崎順子医師は、内視鏡治療のスペシャリスト 年間150例の手術を手がけます。
従来の方法では、2cm以下のがんを1回で取れる確率が半数以下だったのが、ITナイフの登場により、がんの切り取る大きさに制限がなくなったそうです。
手術では、まずヒアルロン酸を注入し、がんの部分の粘膜を浮かび上がらせます。そして、ITナイフで厚さ1ミリの粘膜を下の組織を傷つけずに切り取ります。
手術は2時間程度で終了、手術後の胃は人工的に傷ついた胃潰瘍の状態ですが、1周間程度で完治し退院できるそうです。
費用は、高額医療控除を使って約8万円。退院後は、2週間力仕事をしないようにして過ごします。
この手術ができるのは、がんが胃の粘膜にとどまっている場合に限定されます。それ以上進行した場合には、胃の切除手術が必要です。