朝起き時、関節がこわばった感じがするけどいつの間にかなんともなくなっている・・。

そんな経験がある人は、関節リウマチにかかっている可能性がありますので要注意です。

riumati0

関節リウマチは、30代~40代の女性に多く発症します。初期段階では、突き指や、ひざ痛かな・・なんて思っている間にどんどん進行し、やがて関節の変形してしまいます。

遺伝性や自己免疫疾患の一つと言われていますが、原因は、まだよくわかっていないのが現状です。

関節が破壊されてしまうと、回復が難しく、日常生活に大きな支障をきたすようになってしまいます。

これまでは、決定的な治療法はなかったのですが、最近では、新薬がどんどんでてきており、早期発見、早期治療すれば進行を抑えこむことが可能になってきたそうです。

生物のタンパク質を利用した「生物学的製剤」を注射すると、数週間で痛み、腫れ、こわばりが改善されるという報告もあります。

家族に関節リウマチの方がいらっしゃったり、朝、手足のこわばり感のある人は、「初期症状チェック術」で確認してみてください。

関節リウマチの早期発見法と生物学的製剤

現在、リュウマチは生物学的製剤を使用することで進行を止めたり、改善することができるようになりました。

炎症性サイトカインを抑えるために開発された、リュウマチの進行を劇的に食い止めることができる「生物学的製剤」

生物学的製剤は、以前は病院で点滴での投薬でしたが、今は、自分で注射をする自己注射が主流になってきました。

番組で紹介された女性の場合は、週に2回の自己注射を続けたところ、朝起きた時の体が軽く感じ、リュウマチの炎症の数値が発病以来始めて正常値になりました。

また、東京医科歯科大学膠原病リュウマチ内科の宮坂信之先生の診察を受けている女性(47歳 10年前に発症)は、治療によって欠けた部分に骨ができるまでに回復したそうです。

人差し指の関節の一部が破壊され、欠けた状態が、現在は、痛みや腫れが引いただけでなく、壊れた部分が修復されつつあります。

骨の破壊が止まり、骨をつくる細胞が働き始めたと考えられるそうです。

良いことばかりの生物学的製剤ですが、副作用もあります。

副作用: 感染症にかかりやす(特に肺炎)
費用: 保険適応で月に3万~4万円

ポイントは早期投与。薬の効きがよく、かなり効果が期待できます。

東京女子医大に訪れた女性(55歳)は、発症して10ヶ月で発見されました。早期の場合は、骨などの破壊が起こる前に治療を開始できるので進行を止めることが可能になりました。

早期発見のポイントは、レントゲンではなく、超音波診断装置での検査を受けることです。レントゲンでは分からない関節内の異常な血流が発見できます。

また、最新の血液検査では、抗CCP抗体の数値をみます。抗CCP抗体は、今までのリウマチ因子検査よりはるかに優れており正確にリウマチの発生を予測する検査です。

抗CCP抗体の数値の異常と、超音波診断装置での検査で関節内の異常な血流が発見されれば、早期の段階でリュウマチと診断できます。

●早期発見するために注意するポイント
朝のこわばり
関節にいつもと違う痛み
軽い腫れ

リウマチのリハビリ

リハビリテーション中伊豆温泉病院では、22年にわたりリウマチ専門のリハビリを行い、成果を出しています。

リウマチは指の関節の変形が起こり、小指側に曲がります。それをますます悪化させる日常の動作が、テーブルの拭くとき
やビンの蓋を開けるときです。

リウマチの人は、小指の方向に力が加わる動作はNGです。対処法は、ビンの蓋を開けるときは、反対側の手で持ち替えて、親指側に回す。テーブルを拭くときは、親指側の方向に布巾を動かします。

グーパー体操:
手を思い切り握って10秒、思い切り開いて10秒。本来の機能を回復させ、伸縮性を良くします。

日常生活に不便を感じている人のために、日本リウマチ友の会は、毎日の生活の手助けになる便利グッズを販売しています。

床に落ちた物を簡単に拾えるマジックハンドや目薬が上手にさせる補助器具など、「生活便利帳」と言う冊子に紹介されています。

いろいろな道具がありますので、欲しいという方は、「日本リウマチ友の会」に問い合わせると手に入るそうです。

日本リウマチ友の会 03-3258-6565