最近、健康を支えるポイントとして注目されているのが腸です。腸の調子がいいと、免疫力が大幅にアップし病気知らず、美肌やアンチエイジング効果まであるといいコトずくめです。
腸の最大の機能は、食物から栄養素を吸収すること。つまり腸は、生物の生命のそのものなんです。腸の環境を整えているのが、腸内細菌です。
お腹の中には、腸内細菌が100種類もいて、それを集めると1kgにもなるそうですよ。腸内細菌にも、善玉菌と悪玉菌がいて健康でいるためには善玉菌をしっかり増やしておく必要があります。
それには、発酵食品がいいのはご存知の通りです。発酵食品は、日本にはいっぱいあります。
納豆、醤油、味噌、かつお節、塩辛、くさや、つけもの、お隣ものですがキムチなど日常の食卓にあるものばかりですね。
西洋ものの代表といえば、ヨーグルト、チーズですよね。
漢方と発酵食品を組み合わせほとんどの病気を治療
腸の調子がよくなれば、病気のほとんどが治ると漢方薬により腸の治療を行っているのが、西諫早病院 田中保郎先生(71)。
先生は、漢方と発酵食品を組み合わせ治療を行っています。何も食べられなくなっていた29歳の女性には、甘酒、漬物、納豆で腸内環境を整え、漢方で治療して改善しました。
甘酒は飲む点滴と呼ばれ、アミノ酸、ビタミンB群が多く疲労回復に効果があります。また、コウジ酸には、メラニンを抑え、シミを防ぎ、美肌効果もあります。特に、米と米麹だけで作る甘酒は効果が高いそうです。
微生物には善玉菌と悪玉菌があり、善玉菌は、乳酸菌、酢酸菌、酵母菌、納豆菌などで食物を発酵させ身体を健康にしてくれます。悪玉菌は、腐敗菌などで食物を腐敗させ食中毒を起こします。
発酵食品は、納豆、醤油、味噌、甘酒、カツオ節、ぬか漬け、キムチ、チーズ、ヨーグルト、発酵肉、生ハムやドライソーセージも発酵食品です。
奄美大島の健康長寿の秘密 発酵飲料「ミキ」
奄美大島では、90歳以上の人も数えきれないほどいるそうです。健康長寿の秘密は、腸内環境。それを支えているのは発酵食品でした。
奄美大島伝統的な飲みもの「ミキ」。ミキは発酵飲料で、白米、サツマイモ、砂糖から作ります。お米のヨーグとというほど乳酸菌が含まれていて美味しいそうですよ。
また、奄美大島には、塩分少なめの粒味噌という食べる味噌がありました。その粒味噌を使って、魚味噌(イユン味噌)や豆味噌、パパイヤ漬けなどをつくり、食物繊維と発酵食品を一緒に沢山食べていました。
そのお陰で、奄美大島の長寿の家族の腸内には、通常の人の7倍の700億個のビフィズス菌あったそうです。
もう一つ、古くからある発酵食品の代表といえばチーズ。チーズには、乳酸菌による効果とビフィズス菌を増やす効果があります。
その中でも最強のチーズと言われているのは、ブルーチーズです。ブルーチーズには整腸作用、がん予防の可能性もあるそうです。
チーズの栄養素は、タンパク質、カルシウム、ビタミンA、ビタミンBなど。それに野菜サラダを食べビタミンCをとってもらえば、一日の栄養素はすべて摂取できるそうです。
また、チーズはご飯と一緒に食べると、血糖値の上昇を抑えてくれるそうです。日本人には、チーズが苦手の人も多いですが、今日からは、健康のために積極的に食べていきましょうね。