「高血圧に悪いのは塩分、塩分を抑えれば長生き・・」健康番組には必ず聞かれる言葉ですね。

人は、しょっぱいものが大好き。進化の過程で、海中にいたため、身体の水分は、海の塩分濃度というのを聞いたことがありますが、そのためなんでしょうか・・・。

健康な成人の1日の食塩摂取量は、男性9g、女性7.5gと言われています。

でも、醬油、味噌、煎餅、あらゆる料理に塩が使われているので、実際どれだけ塩分摂取しているのかわかりません。

そこで注目されているのが、塩分の摂取量を簡単に管理しながら、しっかり味付けできる「減塩水クッキング」です 。

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「減塩水クッキング」 とは、水に一定量の塩を溶かした塩水を使って料理をすること。

減塩水は、塩分12%の濃い目と、塩分2%の薄めを用意しておくと便利だそうです。

使い方は簡単、12%の方は小さじ1杯(5ミリリットル)で0.6gの塩分、2%の方は小さじ1杯(5ミリリットル)で0.1gの塩分です。

下味には、濃い減塩水を、仕上げに薄い減塩水を使うことで、しっかり味付けしながら、塩分摂取量を減らすことができるそうです。

減塩水クッキングの提唱者、料理研究家小田真規子さんが絶品!減塩水カツ丼の作り方を教えてくれました。

減塩水クッキング

まず、2種類の減塩水を作ります。

●濃い減塩水の作り方 水100mlに小さじ2杯の塩を溶かす

小さじ1杯の塩に比べると小さじ1杯の濃い減塩水の塩分は1/10に。

●薄い減塩水の作り方 水300mlに小さじ1杯の塩を溶かす

小さじ1杯の塩に比べると小さじ1杯の薄い減塩水の塩分は1/60に。

●減塩水かつ丼の作り方

材料:豚肩ロース2枚、胡椒少々、卵1個、小麦粉大さじ3、生パン粉4カップ
だし:玉ねぎ1/4、醤油小さじ1、みりん小さじ1、水1/2カップ

①豚肩ロースは50回以上たたく(たたくことで表面積が広がり、からめる減塩水が中まで入り沁み込みやすくなる)

②たたいた豚肩ロースに小さじ1杯の濃い減塩水をかける(塩水になっていることで塩分が全体に均等にからまる)通常の手順でとんかつを作ります。

③卵を溶いて小さじ3杯の薄い減塩水と混ぜる

④だしの材料をフライパンに入れて煮込む

⑤先ほどのカツを入れたら、減塩水入り溶き卵をかける

減塩水かつ丼の出来上がり

これで、塩分量約4.3gカットできます。

●減塩水つけ麺の作り方:

材料:鶏むね肉150g、昆布を入れた減塩水小さじ1、片栗粉大さじ2、長ネギ1本、しょうが1g、ごま油大さじ1、みりん大さじ2、水1カップ

昆布減塩水は、濃い減塩水に昆布を半日入れておきます。

①鶏むね肉150gに昆布減塩水小さじ1をかける

②鶏肉に片栗粉をまぶしてフライパンで焼く(鶏肉のうま味を閉じ込める)

③そこに長ネギなど他の材料を入れる

④大さじ2杯の昆布減塩水を入れ煮込む

鶏南蛮とろみつけめんの出来上がり

通常約7gの塩分が、減塩水で作った場合2.9gになります。

●減塩水で作ったふわふわつくね

これはおいしそう。

通常なら約2.5gの塩分が、減塩水で作った場合約0.7gに抑えられます。

明日から、さっそく塩を減塩水に変えてお料理してみます。