現在1000品目を突破したといわれるトクホ。
血圧、血糖値、中性脂肪、体脂肪、整腸、歯や骨など、
様々なトクホ商品が日常生活の中に取り入れられるようになってきました。

トクホのおさらいをすると・・・
「特定保健用食品」は特定の保健の目的が期待できることを
表示した食品であり、身体の生理学的機能などに
影響を与える保健機能成分を含んでいます。

ということですが、ただし、このトクホ、正しい使い方をしないと、
その効果を発揮しないばかりか、逆効果もあるとのことです。

●東京海洋大学 矢澤一良さんの話
効果的にトクホを利用するためには、表示をよく読んでもらうことが大切です。

「食事の際に・・」
これは食事の前でも、食事のあとでもだめなんです。
あくまでも「食事の際」なんです。

糖が小腸で吸収されるのをおさえる難消化性デキストリンは、
あくまでも糖の小腸摂取のときの効果で、空腹時に飲んでも意味がありません。

「普段ご使用の食用油と同じ量で・・・」(食用油)
成分の中鎖脂肪酸は、体脂肪が付きにくい油なのですが、
成分の11%にしか含まれてません。

使えば使うほど体脂肪が付きにくいかというのは誤解。
あくまでも「同じ量」を使ったときの効果ですので、多くつかえば逆効果です。

●糖尿病の食事とトクホの関係を調査(大阪府済生会 野江病院)
トクホを利用している人とトクホを利用してない人のグループでの血糖値は、
トクホを利用している人は、トクホに頼り食生活に油断してしまって、
逆に悪い結果がでてしまっているそうです。
     *         *
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスが重要。

くれぐれも、トクホ効果に惑わされずに、
食生活の基本をしっかりして、健康生活をキープしていきたいですね。