長生きしている人の人生を想像すると、若いころから摂生して健康に気を付けてきた人が多いと思いがちですが、実は、100歳以上のご長寿さんたちが健康に目覚めたのは、案外遅いのです。

私たち50代は、いまさら健康に気を付けても、もう手遅だと決めつけることはないようです。

日本人の寿命は、どんどん伸びていますが、健康寿命は平均寿命より10年ほど短いです。平均寿命は、男性80.2歳、女性86.6歳ですが、健康寿命は、男性70.4歳、女性73.6歳です。

100歳まで健康で生きられれば、長生きしたいですが、寝たきりで100歳まで生きたくないと思うのが本音ではないでしょうか。

この健康寿命を少しでも平均寿命に近づけるための術を主治医が見つかる診療所で紹介しました。

今からでも間に合う長寿健康法

富山の101歳の男性の健康法
毎日9時に就寝し、6時に起床します。若いころからの趣味「囲碁」を続けています。

ターニングポイント①
80歳:奥様が亡くなり、ゲートボールで右肩を骨折。この時から始めた健康法→毎日血圧を測る

現在、上は120前後、下は70台と安定していると言います。

ターニングポイント②
88歳:歩きにくくなったと感じ、毎日できる運動を始めた

自分で考えた身体を動かす体操と、脳を鍛える為の指先の運動をします。散歩は毎日2キロ。食事は腹八分目でお腹が空いてから食べる。主食のご飯は少な目で、おかずをしっかり食べる。

鏡を見て自分の姿勢をチェックする。姿勢が悪くならないように気を付ける。(背筋を鍛えることにつながります)

男性の健康の秘訣は、自分がやる気になったことを習慣づけして続けること。

福岡県の100歳の女性の健康法
長寿のカギは好奇心と負けず嫌い

7年前夫が99歳で亡くなった後は、1人暮らしをしている。仕事である裁縫を辞めた60歳→様々な趣味を始める
ゲートボール、民謡、詩吟、ジグソーパズル。ゲートボールでは、86歳の時に福岡代表としてねんりんピックに出場。

100歳になる現在も続けているのは、ジグソーパズルと、オセロなどのゲーム。興味を持ったら何でもチャレンジ、負けず嫌いで突き詰める。

ターニングポイント①
60歳:血圧が高くなったことで徹底的な減塩生活を開始。10年で高血圧を克服する

ターニングポイント②
93歳:夫が99歳で亡くなる。体操を始める。

97歳:1日1個のリンゴを毎食後に1/3ずつ食べる。りんごは、ビタミンCと水溶性食物繊維が含まれ、腸内環境を整えるのに有効。

100歳女性の健康成就の秘訣は、「元気に自立して生活するため手抜きはしない」ことだそうです。