団塊の世代は病院では死ねないと言うちょっと不安になるような記事がありましたね。それは、医師不足・病院不足が原因だと言われています。
団塊の世代が介護を必要とする時期は、もう少し先ですが、東京大学医科学研究所の研究チームの医師不足のシュミレーションによると、病院にも行けず、医師にもかかれず、家で死んでしまう時代がくるようです。
結婚していない、身内がいない、などの一人暮らしは、孤独死や孤立死などの独居死が今よりもっとクローズアップされています。
研究所の調査によると、医者の数や医師あたりの勤務時間、地域格差等を予測し、それらのデータを2010年と比較したところ、医師数は増加しているものの、医師不足解消には、ほど遠いことが分かりました。
医師あたりの患者死亡者数、医師勤務時間あたりの患者死亡者数は、医師がふえているにも関わらず、改善はみられていないそうです。特に、人口が集中する都市が深刻です。
また、これから団塊の世代が介護される20年後は、医師の数は増えているのですが、ほとんどが60歳以上の医師ということで老老介護ならぬ老老医療の時代がやってくると言うのです。
増えているのは、若い医師ではなく、60歳以上の医師と言うことになります。
現在は、「病院で亡くなるより、家で亡くなりたい」と思っている方が多いかもしれませんが、いずれその逆、「家で亡くなるより、病院で亡くなりたい」と思っても、叶わないと思う時代がくるのでしょうか。
そうなった場合、当然家族の負担が増え、独居者の場合、どこにも行く先がなく、介護してくれる人もなく、孤独死と言うものが切実な問題になりそうです。