女性のお悩みベスト3の、冷え・便秘・肥満は、深刻な悩みですよね。
今回は、この悩みを、診療は4年待ちといわれる順天堂大学医学部教授の
小林弘幸先生が漢方の力で解消する方法を教えてくれるそうです。
【順天堂大学 小林弘幸先生の話】
今、漢方は医者の8割以上が処方し、世界中から注目されています。
漢方は西洋医学では見つからない症状に効果があります。
漢方は、ウィルスや細菌を直接攻撃するのではなく、
体質を改善することにより症状を改善していく治療法です。
漢方薬は中国のものと思われているが、実は日本の医学だそうです。
原材料はすべて自然の中にあるもの
自然界で身体にいいものを混ぜ合わせたのが漢方なのです。
そして漢方は、個人個人にあったオーダーメイド治療なのです。
・麻黄湯は、インフルエンザの治療薬とほぼ同じ解熱効果があります。
また、高熱時の関節の痛みを取ってくれます。
・精神の安定にいいのは、セミの抜け殻です。
・風邪にいい葛根湯(かっこんとう)は胃腸に強い人にはいいが、
弱い人にはちょっと不具合がでます。
・便秘にきく
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)投与してから8割~9割の方で翌日から効果がある
・冷え性にきく
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
一般の方に処方してみると1時間で手の末端の血行がよくなります。
・肥満症にきく
防風通聖散(ほうふうつうしょうさん)脂肪を燃焼させて余分な脂肪をとっていきます。
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【小林弘幸先生の他の番組での話】
●便秘の原因
便秘の原因には、自律神経の乱れが大きく影響してるといいます。
自律神経には、興奮を促す交感神経と、落ち着かせる副交感神経があります。
腸の動きも、この自律神経に大きく影響されるため、
ストレスが起こると腸が動かなくなり便秘になります。
●冷え・肥満の原因
私たちの身体の60%は水分で、通常は汗などによって水分が
失われていくのですが、湿度が高くなったり、水物を多く取ったりすると
身体の中が「水分過剰」になってしまいます。
その水分が「むくみ」や「水太り」となってしまうそうです。
また、余計な水分は、血液やリンパ液などの流れを悪くして代謝を悪くします。
代謝の悪くなると脂肪を燃えにくくなり、太りやすい体質となってしまいます。
さらに、体内の水分は、身体を冷やしたり、疲れやすくなったり、
めまいや頭痛、下痢も引き起こしてしまうそうです。