今、日本では不妊で悩むカップルが増えています。背景には、女性の高齢化による「卵子の老化」があると言われています。
卵子は35歳を過ぎると急激に老化し、妊娠が難しくなってきます。
国内で、高額な不妊治療をしても妊娠できず40歳を迎え、妊娠するには卵子の提供を受けるしか方法がないことを知ります。
そこで、アメリカ、タイ、ロシアなどの海外で卵子の提供を受けることを決意するということです。
しかし、日本の法律では、卵子提供による妊娠は病気で卵子ができない人にだけが認められており、高齢化による卵子の老化については認められていません。
そこで、カップルで渡航し海外で卵子提供を受け妊娠し、それを隠して、日本で出産する人が増えているそうです。
卵子提供の事実を話せば、日本の病院では拒否するところが多いため、黙って出産することになります。
それは、日本で出産すれば何の問題もなく親子として認められるためであり、黙っていれば、病院でも普通の妊婦と同じように受けいれてくれるからです。
しかし、卵子提供による出産は、他人の卵子であるため分娩のリスクが高く、最悪の場合には母子ともに命の危険性があると言われています。
卵子提供を受けて黙って国内で出産すれば、何の問題もない・・でも、その裏には高い出産のリスクが待っているという事実。
この問題を放置することは、現実に目を背け、母子の命のリスクを放置することを意味します。
アメリカでは、卵子提供による出産が合法的に認められ、医療の現場でも出産時のリスクに対応すべく体制が整えられていると言います。
今、日本人向けの卵子提供エージェンシーには、卵子提供費用500万円という価格にも関わらず、申し込みはどんどん増えているそうです。
子供の持つ女性が安心して働ける環境がなく、高齢出産がどんどん進み、子供もどんどん減っていく日本・・
建前の福祉論だけではなく人々の本当の幸せとは何か、日本の未来をどうしていかなければならないかを考え、政治を行ってほしいですね。
やさしい子供たちに囲まれて、誰もが安心した老後をおくれる国になってくれるのを願うばかりです。