大橋巨泉さんが2016年7月12日亡くなりました。享年82歳でした。
10代の頃の「ゲバゲバ」、「11PM」、「はっぱふみふみ」から始まり、「クイズダービー」、「世界まるごとHOWマッチ」など、番組名を聞くだけで、その時代の自分を思い起こさせてくれます。
2005年に胃がんが見つかり、以後咽頭癌、腸閉塞など次々と病気になりましたが、持ち前のバイタリティーで克服、亡くなる直前テレビや雑誌の仕事まで続けていました。
巨泉さんが亡くなる5日前には、永六輔さんが83歳で亡くなりました。お二入と同じ年代である黒柳徹子さんは、親友の相次ぐ死に、大きなショックを受けているそうです。
私たちの青春に大きな影響を与えてくれた、大橋巨泉さん、永六輔さんに深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
日本人の平均寿命は、男性80.50 年、女性86.83 年
厚生労働省が平成 26度発表した『平成 26度年簡易生命表』によると、男性の平均寿命は 80.50 年、女性の平均寿命は 86.83 年でした。
ここで使われている「平均寿命」について、正しく理解している人は少ないといいます。
「テスト平均点は65点」など学校で使われる『平均』は、各個人の成績を足して人数で割ったもの。つまり、100点の人や30点の人の点数を加えて、クラスの人数で割り算出したものです。
平均寿命で使われている『平均』は、この意味とはまったく違い、算出法も根本的に違っていて難しい数式で算出されるそうです。
同じ意味なら、160歳くらいの方もいても良いことになってしまいますよね。(^^)
平均寿命とは「その年に生まれた0歳時が生きると予測される期待値」
平均寿命という意味は、『発表されたその年に誕生した人』の平均余命だそうです。つまり、平成26年に生まれた赤ちゃんが、後何年生きるであろうと期待される年数をいいます。
今でも80歳を越える人は沢山いますから、平成26年生まれの赤ちゃんの平均寿命となると、100歳を越えるような気がするのですが・・そのあたりどうなっているのでしょうか。
厚生労働省の説明によると
平成 26 年簡易生命表について
平成 26 年簡易生命表は、日本にいる日本人について、平成 26 年1年間の死
亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の人が1年以内に死亡する
確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余
命などの指標(生命関数)によって表したものである。
ということだそうです。
厚生労働省で発表した『平成 26度年簡易生命表』の中に、3つの表がでていたので紹介します。
主な年齢の平均余命
今、生きている人の余命が何歳まであるかを示した表です。平成26年時点で、60歳の男性は余命23.36年、80歳の女性は余命11.71年となります。
平成26年生まれの0歳時の平均余命が、男80.50年、女86.83年なのに、現在のお年寄りの合計した年齢(例えば、80歳の女性の余命=80歳+11.71歳=91.71歳)が長いのが不思議ですね。
資料:厚生労働省『平成 26度年簡易生命表 主な年齢の平均余命』 より
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life14/dl/life14-15.pdf
平均寿命の年次推移
以下は、平均寿命の表です。昭和30年当時から約20年、平成になってから約5年、平均寿命が伸びています。
資料:厚生労働省『平成 26度年簡易生命表 平均寿命の年次推移』 より
寿命中位数等生命表上の生存
『寿命中位数』とは、生命表上で、出生者のちょうど半数が生存すると期待される年数をいいます。
この表によると、平成26年時点で、75 歳まで生存する者の割合は男性74.1%、女性87.3%。90 歳まで生存する者の割合は男性24.2%、女性48.3%です。
つまり、女性の方の半数の人が90歳まで、生きているということになります。
資料:厚生労働省『平成 26度年簡易生命表 寿命中位数等生命表上の生存』 より
女性の場合95歳まで生きる人は24.4%、なんと4人に1人といいますから、実際は、平均寿命より、ずーっと長生きしているんですね。
平均寿命より健康寿命を伸ばすことが大切
最近は、寿命の中でどれだけ健康な期間であったかの『健康寿命』が大切とされています。
平成22年時点の調査では
●男性
平均寿命79.55歳、健康寿命70.42歳・・・差9.13年
●女性
平均寿命86.30歳、健康寿命73.62歳・・・差12.68年
これは、寿命の後半10年間は、健康に問題にある期間になっているということを意味します。10年というと、人生85年とした場合10%以上に相当する期間になります。
人生の1割が自由に動けないのは、あまりにももったいないですよね。この期間を短くすれば、「人生も楽しい、医療費もかさまない」まさしく、『ピンピンコロリの人生』がまっとうできます。
毎日せっせと歩いていて、寿命をまっとうする直前まで、元気に輝きながら楽しく生きたいですね。