これからの季節、風邪をひいたり、鼻水がでたりで、薬局へ行って市販の風邪薬を買ってくることが多いと思います。
しかし、市販薬だから大丈夫と安心していると、とんでもない症状が現れてしまうことがあります。
その原因は、薬と薬の飲み合わせの他、食べ物との飲み合わせ、サプリメントとの飲み合わせなどがあります。
食べ物やサプリメントに含まれる成分によって、薬の効果が増強されてしまったり、打ち消されてしまったりすることがあります。
注意が必要な食と薬の組み合わせ
・降圧薬(一部のカルシウム拮抗薬)×グレープフルーツジュース
グレープフルーツのフラボノイドで、効果が強まり血圧が下がり過ぎ、ふらつきやめまいを起こします。
・ワルファリン(抗血栓薬)×納豆
納豆菌が薬の効果を弱めてしまうため血栓ができやすくなります。
・睡眠薬×アルコール
効果が効きすぎて、記憶障害や呼吸障害が起こることがあります。
・骨粗鬆症の薬×ミネラルウォーター(カルシウム系)
カルシウムが薬の吸収を弱めてしまいます。
・抗菌薬×牛乳、ヨーグルト
カルシウムと薬の成分が結合してしまい効果が出なくなります。
・風邪薬×コーヒー
風邪薬にはカフェインが入っているため増強され不眠になります。
・胃腸薬×ステーキ
胃腸薬には種類があるが、胃酸を中和する胃腸薬は肉の成分と
中和して薬が効かなくなります。
・抗生物質×牛乳
牛乳のカルシウムが抗生物質と結合し効かなくなってしまいます。
・薬×サプリメント
薬の種類により、サプリメントとの組み合わせは注意が必要です。ビタミンA、B6、C、E・葉酸・カルシウム、鉄、マグネシウム、西洋オトギリソウ・イチョウ葉エキス・カンゾウ・クロレラ・青汁などが影響します。
薬を飲む時間
薬を飲む時間は、薬によって、食前、食直前、食後、食間などの指定があります。
吸収効果や、胃への影響などを考えて指定されてますので、守る必要があります。
・食前~食事の30分位前
・食直前~食事の10分位前
・食後~食後30分以内
・食間~食事の前、または食事の後2時間以内。
・食後の薬を飲み忘れたので、2時間後に飲んだはダメ
→食べ物が胃の中にあるかないかで、薬の効き方が変わってくるので食後の薬は胃の中に食べ物があることが前提です。
2時間すぎると胃の中は空っぽになってしまってます。その場合には、1度位はスキップして問題ありません。
・食間の薬をもらったので、食事しながら飲んだはダメ
→食事と食事の間、通常2時間以上たってから飲んでください。
薬の正しい使い方
・大人と同じ体格の小学生に大人と同じ分量の薬を飲ませてはダメ
→子供の場合には肝臓の分解能力が低いため効きすぎてしまいます。
・小児用バファリンがないので大人用バッファリンを半分にしてはダメ
→小児用には、子どもの体には負担のかかる大人用の薬の成分が入ってない
・座薬は、口から飲む薬より、肛門から直接入れるため肝臓で分解されないためききが早く、強くなります。
・正しい座薬の入れ方は、中腰になった状態で座薬を肛門にいれ、立ち上がると、肛門の筋肉によりスムーズに入ります。
薬の飲み方
水また白湯で飲むのがベストです。水なしは、薬が途中でひっかっかったり、食堂などで溶け出してしまい危険です。
やってはいけない飲み方
・アルコールで飲む~絶対禁止。薬がアルコールで分解され危険です。
・ジュースで飲む~特にグレープフルーツ。高血圧、抗生物質、胃腸薬の効果がなくなります
・牛乳で飲む~牛乳成分のカルシウムが薬と反応してしまいます。
医食同源という言葉があるくらいですから、食はりっぱな薬なんですよね。
いきつけの薬局を決めとおくと、薬剤師さんに色々とアドバイスがもらえるし他の薬との組み合わせも確認してもらえます。
また、薬局でもらえるお薬手帳を提示し記録しておくと、飲み合わせも確認してもらえるので便利ですよ。