日本の最先端医療機器とゴッドハンドと言われる医療技術の輸出が注目されています。

テルモの医療機器と心臓血管治療のスーパードクター湘南鎌倉病院の斉藤滋医師の技術がセットになってメキシコに輸出されます。

湘南鎌倉病院の斉藤滋医師の治療は、手首の血管からカテーテルを入れる新しい治療法です。

従来なら、カテーテルは、足の付け根の太い血管から入れますが、手首からのカテーテルは、傷口が小さく、感染症などのリスクも最小限に抑えられます。

狭くなった血管に空気を入れて膨らませ、細くなった部分にステントと呼ばれる機器を入れるます。治療時間は、わずか20分。多い時で、1日30人の治療を行なうと言います。

メキシコは肥満が多く、国民の死亡率のトップが心臓病です。メキシコ人の心臓病の死亡率を下げるために、テルモと日本のゴッドハンドが指導に乗り出しました。

また、カンボジアの女性の死亡率のトップは乳がん。乳がん検診の機器の普及が遅れており、日本からのマンモグラフィーの検査機器と検査技術が輸出されます。

また、日本の予防医学も海外にどんどん輸出されています。

日本は、CTとMRIの普及率は、他の国を圧倒して世界でトップに君臨しています。CTなら国内に12000台位、MRIは、5400台位あるそうです。2位以下を大きく離しての1位です。

日本が、予防医学を力を入れている理由は、現在65歳以上の年齢が、人口の24.1%もいます。さらに2050年には、なんと40%にも登るそうです。

高齢になればなるほど、心臓病、脳卒中、がんなどの生活習慣病の発生率は高くなりますから、
予防医療に力を入れる理由は一目瞭然です。

北海道にある北斗病院は、予防医学に力を入れています。ここでは、68項目に分けて検査が行われます。

血液検査や尿検査、エコー検査はもちろんのこと、PET-CT検査があります。これは、癌を見つける方法の1つです。

がん細胞は、正常の細胞に比べ、何倍ものブドウ糖を取り込む性質があります。そこで、ブドウ糖に近い成分を体内に注射し、一時間後、全身に行き渡ったところで、検査をします。

もし、癌細胞があればそこにブドウ糖が集まるので、早期に発見できます。以下の患者さんの場合、頬の奥にがん細胞が見つかりました。

1回の検査で色々な場所の癌を見つけることができるようになり、小さな癌まで発見できると言います。

この予防医療は、ロシアに輸出されます。ロシアでは、今まで病気にならないと病院には行けない人が多数いましたが、これで早期発見、早期治療ができるようになりますね。

北斗病院の人間ドッグは、65000円。同じ内容で、都心部の一般的な病院では、120,000円位だそうですから、約半分の金額で受けることができます。

番組では、東京から北海道の旅行がてら訪れて、人間ドッグを済ませてから、北海道の観光めぐりをするご夫婦が紹介されていました。

観光と人間ドッグを兼ねるのは、とっても参考になりました。私も、北海道旅行をかねて人間ドッグを受けてみたい気になりました(^^