主治医が見つかる診療所で、岡部医師61歳が長寿ホルモンの一種、アディポネクチンの増やし方を紹介してくれました。
アディポネクチンは、インスリンの働きを良くして糖尿病を予防し、脂肪の代謝を促進してメタボを改善。さらに、動脈硬化を修繕し、血管を若返らせる働きがあり「長寿ホルモン」と言われています。
アディポネクチンの数値は、血液検査で調べることができます。男性の平均が8.5のところ、岡部医師は12.1もあるそうです。
そんな岡部医師が実践しているのが、運動と食事です。
運動編
岡部医師は、1キロの水泳を20年も続けているそうです。
ジムに通っている人は、プール派とランニング派に分かれますが、プール派の人の方が、結果が良い傾向にあるそうです。
それは、不摂生をした次の日に泳ぐことは、ウォーキングやランニングより辛いことなので、自然と摂生した生活が身に付くからだそうです。
水泳以外には、腕立て伏せなどの筋力トレーニングも行います。筋力トレーニングで脂肪を分解し、有酸素運動で脂肪を消費します。
また、インナーマッスルを鍛える運動もします。つま先と腕で体を支え、この体制をできるだけ維持します。
頭と体が一直線になるようにします。お尻を上げたり、落としたりしないのがポイントです。できる時間だけ行うだけでも有効だと言います。
自分に無理なことは絶対にしないで、最初は軽い運動からはじめ長く続けることが大切です。
食事編
岡部医師は、毎朝納豆を食べるそうです。納豆には、アディポネクチンを増やすβコングリシニンと言う成分が多く含まれています。
アディポネクチンを増やす食品は、
①大豆製品 → βコングリシニン
②青魚 → EPA
③野菜や海草 → 食物繊維
青魚に含まれるEPAは、脂肪細胞の炎症を抑え、アディポネクチンの分泌を助ける働きがあります。
トマトには、オスモチンと言う植物タンパクがあり、アディポネクチンと同じような働きをします。
アディポネクチンを多く含む食材は、なす、ピーマン、トマト、リンゴ、バナナ、キウイなどです。トマトには、ナスの40倍以上のアディポネクチンが含まれます。
いつでもどこでも血管若返り運動
血管若返り運動は、「いつでもウォーキング」と言い、糖尿病の名医 福田正博医師(57歳)が考案した運動です。
ウォーキングを行うと、約6割の人の血管年齢が平均2歳若返り、中には20歳も若返った人もいたそうです。
ところが、実際に実践できるのは、ほんの1割か2割の人に限られ、多くの人が色々な理由で挫折してしまいます。
そこで、生活の中に足ふみをプラスするだけでできる「いつでもウォーキング」がおススメです。
いつでもウォーキングは、足ふみをしながら、歯を磨いたり、テレビを見たり、家事をしたりします。
これだけで普通にウォーキングしたときと、おなじくらい効果があるそうです。
ポイントは、足をしっかり上げて足踏みをすることです。
座った状態で足ふみをすると、インナーマッスルを多く使うため立っているときと変わらない運動強度になります。
座って行う場合は足の裏が床から10センチ上がるくらいにもち上げることがポイントです。
足踏みは、1日30分くらい行うと良いそうですが、連続して行う必要はありません。
少しずつでも積み重ねて行うと自然と30分程度になるそうです。
そのほか、先生おすすめの方法は、湯船の中で足を上下に動かすこと。これも大変効果があるそうです。一番大切なことは、少しずつでも毎日続けることだそうです。