老化のスピードは、カロリー制限をした場合と制限しない場合では、明らかに進み方が違ってくるということがわかってきました。
NHKあさいちでは、米国ウィスコンシン大学のアカゲザルの研究結果を画面で紹介していました。
老化の原因は、ミトコンドリアと免疫細胞が関係しているようで、この2つを若い状態に保つことが秘訣とのことです。
カロリーをフルに摂取していると、ミトコンドリアが早く老化してしまい身体を傷つけてしまう活性酸素を多く出し、結果老化の進行が早くなるとか。
逆に、カロリー制限をすると、ミトコンドリアは活性酸素の抑制する遺伝子を放出するようになり、結果、老化の進行が遅くなるということです。
この活性酸素を抑制する遺伝子が「長寿遺伝子」といわれるもの。正式には、「サーチュン(指揮者)遺伝子」というそうです。
この「サーチュイン遺伝子」のスイッチがオンになると、色々な細胞や組織に働きかけ、老化促進を抑えるようになるのだそうです。
では、カロリー制限は、どのくらいが適当なのかといいますと、標準カロリーの70%程度といわれています。
50歳代男性の平均が2100kcalとすると、1500~1600Kcal前後のかなり少ない数値ですが、スイッチオンには、空腹感が絶対条件だそうです。
また、「サーチュイン遺伝子」のスイッチをオンするには、カロリー制限のほか、食事でも可能ということがわかったきたようです。
そのスイッチを起動させるのが「レスベラトロール」という成分。
「レスベラトロール」は、ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツの皮、イタドリという植物、玉ねぎの皮などに含まれる成分でポリフェノールの一種。
だんだんとわかってきた老化のメカニズム。心、筋力、遺伝子、この3つの強化は、これからの私たちの大きな課題ですね。