いつもお世話になっている一般市販薬、風邪薬、胃腸薬、便秘薬、頭痛薬など、自分なりに症状を判断して治療していますよね。

さらに、健康増進のためサプリメントを飲んで、膝痛防止にグリコサミン、漢方で体質改善など・・・自分でもこれって大丈夫と思うことがいっぱいですよね。(^_^;)

そこで、絶対やってはいけない薬の飲み方、使い方の特集です。

間違った薬の使い方①・・薬を途中でやめる

全国1万人にアンケートを実施したところ、処方した薬を途中でやめると答えた人は6割以上。

・43歳の美容師女性の場合
おしっこを我慢して膀胱炎になり、抗生物質1週間分処方されました。その時、必ず飲みきりをすることを指示されましたが、処方され2日後に痛みもなくなったので、薬を2日でやめてしまいました。

そして再発、自分で適残っていた抗生物質を適当に飲んでいたところ39度以上の高熱がでて急性腎盂腎炎に。原因は、今までの抗生物質を勝手にやめ、その後その薬を勝手に少しづつ飲み続けていたこと。

これにより細菌が抗生物質に強い「薬剤耐性菌」に変化してしまいました。その細菌が増殖し腎臓で繁殖してしまったそうです。

抗生物質は現在20種類以上あります。菌に耐性ができてしまうと、病気になったとき薬を飲んでもまったく効かないという大変なことになってしまいます。

医師から飲みきりと指示された薬は、必ず飲みきってください。また、市販薬についても使用期限があるので守ってくださいとのことでした。

間違った薬の使い方②・・本当は怖い風邪薬

一般の薬を飲んで、この5年間で24人が死亡しているそうです。最も多いのが風邪薬です。

風邪薬で死亡することも

注意する症状
症状①・・高熱
症状②・・数時間後目の充血
症状③・・赤い発疹が
症状④・・体に発疹ができヒリヒリ痛み拡がる
症状⑤・・顔中に発疹 目が真っ赤
症状⑥・・唇がただれる
そして、命の危険に・・

病名はスティーブンス・ジョンソン症候群です。体中の粘膜が急速に破壊され、最悪の場合死亡します。

原因は薬の成分によるアレルギー反応です。これは市販薬だけでなく処方薬でも発症する危険があります。難しいのは、いつも飲んでいて大丈夫だった薬が、突然発症することもあることです。

上記の症状の①高熱②充血③発疹がでたら、一刻も早く病院へいくことが大切です。

薬の説明書には注意書きがしっかり書いてありますので、必ず読むことを心がけてください。

風邪の症状と間違えやすい副作用

①下がらない熱
②倦怠感
③乾いた咳
④息切れ
⑤呼吸困難

病名は薬剤性間質性肺炎です。肺の肺胞が薬に対するアレルギ-反応で炎症をお越し呼吸困難になってしまいます。

間質性肺炎は風邪の症状と間違えやすいので要注意です。下がらない熱と乾いた咳がでて、風邪薬を2日飲んでも改善しない場合には、病院で診断することが必要です。

薬の服用と同時に起こる症状

頭が締め付けられるような偏頭痛で、鎮痛剤を飲んだところ首に水膨れのような蕁麻疹がでて、それが消えてしまいました。

その後、薬を飲んでから30分後、まぶたや唇が腫れ上がり呼吸困難に。病名はアナフィラキシーショックです。劇症型のアレルギー反応で、市販薬、処方薬、蜂さされ、食べ物でも起こります。最初の蕁麻疹がアナフィラキシーショックの初期症状でした。

薬の説明書に明記してありますので、確認してください。

間違った薬の使い方③

・薬の飲み合わせを注意する
①胸焼け
②食欲不振
③息切れ
④めまい
⑤吐血
胃に大量の潰瘍になり出血

病名はNSAIDS(エヌセイズ)による出血性潰瘍。NSAIDS(エヌセイズ)とはステロイドを使用してない抗炎症薬・鎮痛薬、解熱薬の総称で非常に有効な薬ですが、注意すべき副作用として胃腸障害があり、胃を保護する粘液の出を悪くしてしまいます。

血液をサラサラにする薬の低用量アスピリンと、変形性膝関節症の痛み止めの2つが同じNSAIDSのような場合、副作用が重複してしまい胃を直撃してしまいます。

薬を処方してもらう時は、必ず今飲んでいる薬を告げ、薬の飲み合わせをチェックしてもらい処方してもらうことが大切です。そのためにも、必ず「おくすり手帳」を持っていっていってください。

正しい薬の使い方チェック

第一問 しばらくご飯を食べられない時風邪薬をいつ飲む?

→すぐ飲むが正解。市販の場合の食後指示は、胃をあらさないためと飲み忘れがないようにするためです。しかし、一般市販薬はそんなに強くないので食事をしないで飲んでも大丈夫です。

第二問 目薬をさしたあと、目頭を押さえる、瞬きをするどっち?

→正解は目頭を押さえる。瞬きすると鼻の方へ排出してしまいます。目を閉じて指先で目頭を押さえ、30秒押さえたままにすると浸透しやすくなります。

第三問 鎮痛剤を飲む時、水がない場合、麦茶、コーヒー、コーラーどれで飲む?

→一番水に近い麦茶です。炭酸は吸収が悪くなります。カフェインは、薬の成分にも含まれているのでコーヒーは避けてください。水なしでは絶対飲まないでください。特に骨粗鬆症の薬はコップ一杯の水で飲むことを守ってください。

第四問 座薬を入れ15分後便をしてしまったときどうする?

→座薬は30分でききますので、15分でもかなりの量が吸収されてますのでそのまま様子を見てください。座薬は指の第二関節、子供は第一関節までの深さまで入れてください。座薬の保管は冷蔵庫がいいですが、食べ物と間違えないように分けて保管してください。

第五問 花粉症でさらに風邪をひいたときの薬は?

→正解は風邪薬だけを飲みます。花粉症の薬も同じ成分が入ってますのでダブルの飲み方はしないように。風邪薬は花粉症にもある程度ききます。

冬本番を迎え薬のお世話になる季節ですからタイムリ-な企画でしたね。

薬局で薬をもらうときは、おくすり手帳を持って行ってしっかり薬の管理をしてもらってくださいね。